夜の匂いとか、別れの前の静寂とか、
劇場の空気や匂い

月にかかった雲、夜の街灯

朝方のピンははりつめた空気
夕焼け真じかのの紅いろのそら

暖かいお茶、
まだ色がついていない白い ....
お水の仕事をしていると、お酒が口から入って、
肝臓あたりで解毒されるアルコールに混じって、口にしたときの雰囲気や、
相手や会話の一部が酒に混じり、それは消して解毒されないのだということを、21のと ....
旧約聖書によると、人間は神によって地球が誕生してから6日目に土によって作られ、アダムがうまれたらしい。
そのあと、神は鳥や動物を作り、アダムの伴侶としようとしたのだけれど、
うまくいかない。
そ ....
旧約聖書によると、人間は神によって地球が誕生してから6日目に土によって作られ、アダムがうまれたらしい。
そのあと、神は鳥や動物を作り、アダムの伴侶としようとしたのだけれど、うまくいかない。そんなひと ....
わたしがわたしについて考えているとき
あなたはきっと部屋でテレビをみていて、
あなたがお酒を飲んでいるとき
わたしは夜の世界で女を売っているのでしょう
女であることが罪であって
わたしは素直 ....
どうしようもないものが
わたしをはてなくめぐるとき

あなたはなにをしている
夜から朝に変わる蒼をみつめるとき
わたしは夜のくらげさえしらない

残されたものだけが疼いている
意味のな ....
いとみみず
いつも
ふかみどりのあなたに恋をしていた。
それは、果てなく深い海の色で、光が差すと透き通るみどり色。
いとみみずが水草の泡みたいにみどりにに恋をしてしまって、
近づこ ....
たぐゆるすべての温度
電車から見えるオレンジいろは、どうしてこんなにも恋しくてやさしい灯りをし
ているんだろう。

少しでもちかづくと、
消えてしまうかのように
人工的な街頭達は繊細で無機 ....
すがたも、かたちもないものを、
となえるとき、すぐにこたえてしまうところは

すべりこむからだにふちゃくするにおい
かたちのないものをもとめてしまう

かたちのあるものでもとめてしまうのだ ....
女はいさましかった。
細身の体に、いつも小さなきいろのピアスをしていた。
花がとても好きだった。夫の髪をなでることも好きだった。

男はおんなのいさましさを知らないから、無理やり女を抱いたりし ....
月が満ちた夜、私の身体、ひとつひとつの動作の継ぎ目や隙間から、生暖かい性感が分泌物のように滲み出ている。
私自身そのことに気がつかないにしても、やがては溶岩のような暗い輝きを持ったひとつひとつの細胞 ....
花冷えとは、桜の咲く季節に一時的におこる冷え込みなのだそうだ
つめたい、花びらがどこまでも吹いてくる
ひとりであるいてみようとおもうとき、
そう、この今あたしはひとりになる
冷え込んだおなかを ....
あの人の指があたしの内臓にくっきりと跡をつける
みずを含んだオアシスは、強く押せばくずれてしまう

花をかざって

手の写真が送られてきた
あたしが後悔をつのらせているあいだ
あなたは手 ....
そう、あいまいなものだけ数えてね
あいまいが得意
あまい、あいまい
紫のあんな、いいにおいのものを、
とどけてくれた、あのひとに。
別れ。
別れましょう。いってみたいことば。
恋愛をこや ....
恋をしたことのないおんなのこに会った。

そのこは恋愛感情より前に、闘争心が強く出てきてしまって、
すきとかそういう感情が分からないらしい。

すごく惹かれたけど、そう、あたしにも ....
不幸になりたいとおもっている人が本当に不幸になったらそれは幸せになっちゃうんだ。
今日絶対忘れたくない言葉。
不幸になりたいっておもって生きてた?
でも世の中の人はみんな不幸を願っても幸福になる ....
艶やかな頬につたう泪に
夕焼けが映えて
いつからか遠くなったあなたに
会いたくなるのを待つ

寒いのだと思う
きっとここは確かに

さみしいのだとおもう
もう喉が渇く
透明な音にみちびかれて
きょうもわたしは海へ向かう

波音ひびく海岸に
さよならをいうのだ

しろいすなの間にみえたのは
しろくろの貝殻と忘れられたビー玉

すこしだけはしってみ ....
とめどなくなかから、そう、こんなふうに

星が消えて、灯りがうずくころ

風がなって、たましいのうまれるころ

そこにはやっぱり流れていて、
何処にいたって流れていて、
はねてうず ....
こうやって
ただひとつのことを書きたいときも
あっていいね
氷の上は怖いが温かい
割れないように
今日も呼吸は穏やかでいたい
鮮やかな紅色を眺める瞳は
今も美しい 嘘
女の嘘に 嘘 ....
安心、させてくれてありがとう
やさしさのなにものでもない
夜の、くうき
ずっと眠れないのは
居場所がここだということなのかも
すきまにやさしくとけてく夜
このままあけないでいいよ
 ....
ゆっくりと時は流れていきます
指の間をつたって わたしとあなたのあいだ

海の音が聞こえませんか あと、優しいうたも

夏の虫がよこぎります わたしとあなたのあいだ

意味もなくないてし ....
意味もなく人を困らせたり
訳も泣く声を出してないたり

こんなことができる
わたし

自分をひとつ知り
自分をひとつ失う
その、繰り返しのような気がして

自分という像を黙々と彫る ....
遠くにいくあなたを
わたしは深呼吸で静かに見ていた
興奮しないでと
自分に言い聞かせながら

ベッドの中でわたしがあなたをみつめても
何も見つけられなくなったのは
あれからすこしまえ
 ....
おもいではいくつかぞえても どんな過去も おなじになるから
ときどき、かなしくなる

かなしいうたを、うたいなさんな

あけがたをみつめて

やっとねむりにおちて
来月、はたちになります。
こうやって詩や日記を通して自分の生活をつづっているとなんだか20歳の誕生日がおおきな節目に思えてならないのです。十代という人生において大きな10年間を終えようとしている今、 ....
あのころのわたしはなにかにいつも喧嘩をうっていて、
火の気がないことなんてなかった。

いつも勉強をしていたし、笑顔で切ない恋をしていて、
いまでも痛々しい

このまま大人だけがきえて ....
嬉しいことを透明にするあおと
悲しみを向こうへとはこぶおれんじと
いつもなにかにそれはもう、無意識につつまれて
きがつくとよるになっている

あたしは朝がくるのをしっているから
もうす ....
昔、犬だった頃のことを思い出したのです。
飼い主は優しくて私のことを可愛がってくれました。けれどいつもどこか淋しいのです。こんなにも愛されているのに、いつもどこか寂しい気持ちを抱えていました。いつの ....
ざあざあと波打ち際でつぶがおどる
黄色のくもがきりんをうたう
知らなかったよなんていわせないからね
ざあざあと
雲が太陽をふわりりとかくして
瞬きもしないで
さよならをしていました
知ら ....
(60)
タイトル カテゴリ Point 日付
頽廃と軽薄は美しい肉体に宿る自由詩107/6/5 3:03
お水だったころ散文(批評 ...207/5/26 1:04
倫理学の授業にて、おとこと散文(批評 ...107/5/25 15:42
自由詩207/5/25 2:35
ゆめ自由詩0*06/10/13 4:11
夜のこいびと自由詩406/8/25 6:42
いとみみず自由詩106/7/11 5:32
のこり、灯自由詩206/6/29 2:08
すべるる、ひふ自由詩106/4/30 2:35
そ、ぶり自由詩206/4/23 2:18
彼の指が私の内臓にくっきりと跡をつける自由詩206/4/15 2:22
始発に乗る自由詩206/4/5 3:29
あの人の指があたしの内臓にくっきりと跡をつける自由詩006/4/2 18:37
捨てました自由詩205/12/8 1:55
さぁ、美味しかったのか自由詩005/11/28 14:17
しあわせってなに?自由詩405/11/24 1:30
今静自由詩405/10/31 1:21
ビー玉自由詩305/9/6 2:17
燐光自由詩405/7/20 2:56
つめを切りながら自由詩3*05/7/16 3:14
やさしいということ自由詩4*05/7/15 16:38
すず、しい自由詩4*05/7/11 3:34
さぁわたし、とは自由詩1*05/7/11 2:29
ベッドの中でわたしがあなたを見つめても自由詩4*05/7/10 2:49
あけがた自由詩4*05/7/9 4:19
はたちになるまえに散文(批評 ...305/7/9 4:10
まばたき自由詩005/7/9 3:40
すこしだけ自由詩1*05/7/8 22:00
犬だった頃散文(批評 ...4*05/7/8 2:19
ざあざあ自由詩005/7/1 4:47

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