しんだいのち
の
ことをおもって
よく
ないている
どうしようもなかった?とだれかをせめて
どうか
あなたはしあわせであってよ
年末、年度末
区切りが近づくと、言葉が欲しくなる
あの人にいう言葉
少しでも火が点いたら発火するような鍋を抱えて
地雷原を歩いているような時間だった
その鍋を抱えたのは自分だったけど
....
それこそヒヤリハットだ とあなたが言った
こどもが飲み込んだおもちゃ
カボチャアレルギーにカボチャ
ちょっと目を離したら
3歳児が風呂場でシンクロナイズドスイミング
ながらスマホに
あ ....
わたしがだれにもわたせないのは
生活と いのちなのだとおもう
かみさま というひらがな
ちりぬるをわか
あのこが結婚を するとゆった
地下鉄桜通線の駅の名前をひとつひとつ確かめる
もう ....
「蜃気楼を食べて生きている」
白昼夢 さよならはとうに終えていた
指先にかみさまを住ませた日から
居住まいを正して
日々是藹々と笑って生きる
陽炎 揺らめき 影送り
爪先か ....
ピンク色の絨毯がひかれていたので
汚してしまわないように慎重に歩いた
気まぐれな家主が
明日にでも片付けてしまうから
あの日 手を繋いで春を泳いだ私たちは
いつまでも約束すら出来ないくせに
ただ温泉に浮かんだはっさくを投げ合い
子どもで居たいと我儘を云った
妻になる未来も
母になる未来も
想像できないほど遠いのに
....
ヒールの高さは女性の幸せの高さだ とは
どの情報番組で聞いたんだったか
久々に女の子らしい靴を買ったから
嬉しくなって履いてみたけれど
私はこれで一日上手に歩けるんだろうかと不安になった
私の幸せ ....
喫煙所の緑は
所々穴が開いている
この細胞を奪ったのは
私だろう
欠損を埋めることも叶わず
奪われながらも唯生きる命は
美しいと
云う賛辞を受けとるだろうか
今日も
命を削る白煙を呑む
私は
私の ....
きちんと 信じるべき唯一のかみさまを持たないわたしたちは
そして争うこころがわからない
殉ずるなら何に
死して何処へ行くのか
それはいつも朧気で
知らないことが
いつも対岸を火事 ....
じりじりと
焼け付く
日焼けはサランラップみたいなものだ
腕に絡み付く夏
閉じ込めた夏を剥がす頃には
望まなくても冬が来る
なるべく やさしく
そっと 触れてよ
わたしと あなたが
繋がる方法なんていくらでもあるから
その一つを選んだだけよ
あ、こんにちは
あ、どうもどうも
もう夏ですか
もう夏ですよ
かみさまと仏さまの違いもわからずに伸ばした手は
それでもゆるやかに受け止められた
だから
ひとは
祈るのか
子どもが灯した線香の
煙とにおいが鼻をつく
嗚呼
死すれば
みな仏
それならば生き ....
からだの中に
炎を抱えている
燃え尽きることなく
大きくなるばかりで
自分でも
熱くて痛くて
どうしようもないんだ
ねえ
僕は傷ついているのに
どうして人を傷つけちゃあいけないの ....
夜を行く
トラックの隙間を縫って
大きなランチマットをひとつ縫い上げた頃
あなたがふいに言い
私が答える
私の夜は紫とグレーだ
聞いておいて気のない返事を返した人に
言われた通りに微睡みを繰り返す ....
夜を呑む
休日の夜は孤独だ
帰る場所も帰るひとも在るのに
からだが
夜が欲しいと泣く
静かに
静かに
誰かを待って揺れるブランコが
待つのは私ではないと知っている
この国に生まれ育ったのだから
それに焦がれるのは性でしょう
どうぞ その跡を辿っていって
あなたを待つ あたらしい春へ
からだ は 痛いと声をあげない
こころ が あげるのです
かみさま
忘れていました
生きていることと
死んでしまうことは
その先に踏み出すか 否か
踏み外すか 否か
突き落とされるとか 落とすとか ....
同じ星を見ていたとしたら
ぼくと結婚してください
愛は
降り注がないので
星が
降るのを待ちました
ぼくは
あなたを思い出していて
あなたは
ぼくのことを忘れてしまってい ....
明日も会いたい なんて思えなかった
そろそろ許して 僕を
放してよ
そこらじゅうにころがるマテリア
拾いもしないで
踏みつけて ぱりん
踏みつけて かしゃん
ああ 混ざり ....
だって降り注ぐからほしくなる
あの光も あの光も
イミテーション hahaha
だからなんだというの
たぶんあなたを愛したわ
だから本物でなくても
星を 造る
真っ赤がほしいと思ったのは別にあなたが好きだからじゃなくて
きっと子供たちに分かりやすいから
まじないの よう
なにも変わらない距離と
なにも変わらない距離と
なにも変わらな ....
そうしてできた境界線が
ぼくを守った
いのちは 擦りきれる
曖昧な毎日
確かな真実ひとつ
ああ あなたが触れてくれたら
願い事で 水は枯れない
それならいっそ
溺れて
誰もいないうみで
ぼ ....
空に奪われた心
息を止めた私は
時間が止まれと願い事をした
人はいつも都合が良い
あなたが見るまで
あのままが良い
ねえ
理由なんて
なくても良いこともあることを
君に伝えたいんだ
知らない町
知らない公園
知らない老紳士
どこも同じように雨が降るから
誰も他人になんてなれない
今年もストラップを贈る
君の名前は
とても良い名前だと思うんだ
・*・*・*・
大きな翼
広げた君の姿が見える
背負うことになる責任も義務も
君には
君がひとりの人間であるという証 ....
こちら側もあちら側も私だった
知ってる
ただの確認
だけど叫び声みたいな歌が
全部を疑えと言うから
どちらかは私ではないかもしれない
どちらか は
どうして人は
水に青色を着けたがるのか
どうして人は
水に清らかさを欲しがるのか
新しい詩を書こう
タイトルは羽化
青く清らかな
少年たちの詩
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