蛇神の棲まう湖から流れる唯一の滝

崑崙草の白は小さく立坪菫の紫は淡い

車行き交う路を僅かに逸れた遊歩道

日々の喧騒を遥か遠くに聞く草花の楽園
紅に染まった並木道

待ち合わせの場所へ

高く晴れ渡った空の下

過ぎ行く人々の談笑




いつか君に貰った腕時計

澄んだ文字盤に映るのは

色々の葉を暖める陽差し ....
灰白の空から透明な滴が零れ落ち

無地の黒布に覆われた私の傘をコツコツと叩く

水無月の花は潤いを得て生命の重みを増す

今年もまた豊かな音の季節が来るのだ
永山硝(3)
タイトル カテゴリ Point 日付
壮瞥自由詩117/6/28 17:52
秋時計自由詩317/6/24 16:07
雨の歌自由詩217/6/22 18:54

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