秋時計
永山硝

紅に染まった並木道

待ち合わせの場所へ

高く晴れ渡った空の下

過ぎ行く人々の談笑




いつか君に貰った腕時計

澄んだ文字盤に映るのは

色々の葉を暖める陽差し

一秒また一秒と世界を刻む




約束まではまだ三十分以上

けれども僕の歩は早くなる





自由詩 秋時計 Copyright 永山硝 2017-06-24 16:07:58
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