手くらがりから詩片は
あふれる
ひと群れの鳩が雲に飲まれる
(わたしが眠っている隣で)

晴れた記憶野にからしの種を蒔く
轍のぬかるみに空が映っている
いきものたちはみな早起きで
時折 ....
背伸びして飲んだ珈琲、背伸びして深夜に聴いた米軍放送

眠る前の祈りのようにおごそかに東証株価指数(TOPIX)

君のなかで息継ぎをする瞬間が衛星写真のシャッターチャンス

満潮の時刻は ....
迷路の奥では 知らない男の子たちが
もぐらの毛皮のように折り重なっていて
僕は腐葉土を靴底に詰めながら
午後の取引がはじまるのをじっと待っている
JR代々木駅東口徒歩30秒
こんな時間から白 ....
かじかんだ背骨に脂をめぐらせて
あなたは4℃の水底に憩う
ごちそうがなくなれば共食いもする
吹き寄せられた薄氷の庇
その下にもぐって ただ噛んでいる くつくつ

針を飲んでしまったよ
そ ....
紋甲メリー(4)
タイトル カテゴリ Point 日付
前夜自由詩321/11/5 3:32
月下のラジオ短歌017/4/9 17:43
アングラモール自由詩217/4/8 15:45
氷点下自由詩417/4/4 12:37

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