一回目は
茫然自失の状態だったので
どの看護婦だったか
全然記憶にない
しかし二回目の時はしっかり覚えている
下毛剃りは
てきぱきした感じの若いDさんだった
「この間剃ったばかりだから、 ....
年を取れば
一病息災だ
病気とともに
生きていくことだ
五十年も六十年も
使っていたら
どこか故障が出るだろう
人間の体も
年をとれば
孫自慢

病気自慢で
盛り上がる
退院したら
飲むのを
一番の楽しみにしている人が
けっこういる
そういう人が
退院する際に必ず主治医に尋ねるのが
「先生酒はいいでしょうか┅┅」である
「先生、僕は飲まないと
生きてい ....
先日僕の見舞いに来てくれた
元気印のオジサンが
車の事故で入院した
運転中床に落ちた物を拾おうとして
車ごと溝に転落した
今度は
僕が見舞いに行く番になった
僕の田舎の店は
どちらがお客様か
わからない店がある
入店しても
主人はブスッとしている
物を買っても
「ありがとう」とも言わない
かえって客の方が
「どうもー」
なんて言って帰った ....
健康な人に
薬はいらないように
順風満帆の人には
神はいらないようだ
手術をすると
人の有り難さと神の愛を
より深く知ることができる
薬や健康食品よりも

前に

食事と睡眠と運動でしょう
ゴールは近い

ゆっくり行こうよ
人間は自由ではない
生きているのではなく
生かされているのだ

人間は自由ではない
動いているのではなく
動かされているのだ

人間は自由ではない
思っているのではなく
思わされて ....
今日

できることに

集中せよ

明日在りと思う心が

迷いのもと
犬は
においで
人間のことを
じつはたくさん知っている

犬に
言葉が話せたら
いろいろなことを
私達に知らせてくれるだろう

ここのジイチャン
前立腺がんです

ここのバア ....
入退院繰り返して
長生きはなんのため
医学の進歩のため
製薬会社の発展のため

入退院繰り返して
長生きはなんのため
年金のため
子や孫のため

入退院繰り返して
長生きはなんの ....
新緑の樹木を
下から眺めると
その美しさにいつも感動する
枝振りといい
葉のつきぐあいといい
まったく調和そのままだ
愛とは
相手に
安心を
与えるものなり
入院すると
生きる目標が
はっきりしてくる
「退院」という二文字へ向けて
すべてが動き出す
入院病棟は
死と隣り合わせの生きる力が
みなぎっている
ボケた!という
自覚のあるうちは
まだだいじょうぶである
しかし
「ボケてない!」
と言うようになると
深刻になる
画面ばかり見て患者をよく診ない医者
決めつけるような言い方をする医者
やたらと薬を出す医者
患者の質問にきちんと答えない医者
患者の不安を煽る医者
死は
怖くない
怖いのは
痛みだ
死は
抽象的だが
痛みは
具体的だ
「胸はドキドキしませんか」

「若い看護師だと
ドキドキします」
患者は医者の
「だいじょうぶですよ」
という言葉を切望しているのに
医者は
「だいじょうぶですか?」
と患者に言葉をかける
「好きなことこそ
気をつけないといけない
やり過ぎるから」
と自分から口にしておきながら
本当には気づいていなかった
「深酒に冬場のマラソン」
この組み合わせが
心臓に一番良くなかった
 ....
患者が
生きる意欲まで
失ったら
アウトだ!
なのに
家族は再発を心配するあまり
あれは
してはいけない
これは
してはいけない
と言って
生きる意欲まで
取り上げようとする
医学がどんどん発達するはずだ
来る日も来る日も
患者が満ち潮のように押し寄せてくる
手術にしても投薬にしても
実験台になるモルモットは
いくらでもいる
しかも老い先短いシルバーばかり
う ....
祈ることは
どこでも
いつでも
できること

僕に決定的に足りないのは
祈ること
イスラム教徒のように
一日何回も祈ること

自分の幸せのためだけでなく
他人の幸せのためにも
 ....
元気な時には
「病気は健康の対極にあるもの」
だと思っていた
入院したらよくわかった
「病気は健康のすぐ隣にあるもの」
ということが
「大成功でした!」
と医者に言われて退院したのに
10日後には
再発した
医者の大成功は
あてにならない
入院すると
やたらに空が見たくなる
青空でも曇り空でも雨空でも
まだ学生の雰囲気のただよう孫のような看護婦が
「今から下の毛をそらせてください」
と平気な顔で言いに来る
「こんな汚いことまでさせてごめんね」
と隣のおじいちゃんが
申し訳なさそうに言ってい ....
zenyama太郎(2002)
タイトル カテゴリ Point 日付
下毛剃りと尿管さし自由詩017/5/29 11:41
一病息災自由詩017/5/29 8:35
年をとれば自由詩017/5/29 8:31
自由詩117/5/27 18:48
一寸先は事故自由詩017/5/27 14:22
お客様は神様じゃない自由詩3*17/5/27 14:15
自由詩017/5/26 7:47
手術自由詩0*17/5/25 16:45
本末転倒時代自由詩017/5/25 14:52
終活自由詩117/5/23 13:32
自由妄想自由詩017/5/23 13:25
生き方指針自由詩017/5/23 13:13
犬の鼻自由詩017/5/21 6:55
長生きはなんのため自由詩117/5/20 9:14
樹木美自由詩117/5/20 9:01
愛とは自由詩117/5/19 20:59
生きる目標自由詩117/5/17 19:04
自覚自由詩117/5/17 11:35
お薦めできない医者自由詩117/5/17 8:12
痛み自由詩117/5/15 10:58
シニア看護師自由詩117/5/14 11:32
すれ違い自由詩1*17/5/14 11:21
僕の失敗自由詩117/5/13 8:53
患者の心自由詩117/5/12 6:46
有名病院自由詩017/5/11 11:06
祈りのある人生自由詩017/5/11 10:07
病気観自由詩1*17/5/10 18:57
手術自由詩017/5/10 7:27
自由詩117/5/10 7:22
下の毛剃り自由詩017/5/9 10:21

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