元気な時には
「病気は健康の対極にあるもの」
だと思っていた
入院したらよくわかった
「病気は健康のすぐ隣にあるもの」
ということが
「大成功でした!」
と医者に言われて退院したのに
10日後には
再発した
医者の大成功は
あてにならない
入院すると
やたらに空が見たくなる
青空でも曇り空でも雨空でも
まだ学生の雰囲気のただよう孫のような看護婦が
「今から下の毛をそらせてください」
と平気な顔で言いに来る
「こんな汚いことまでさせてごめんね」
と隣のおじいちゃんが
申し訳なさそうに言ってい ....
恐妻は
「質問攻め」

「先回り」

夫を
窒息させる
ちょっとの汚れが
許せなくて
ちょっとの臭いが
許せなくて
ちょっとのまちがいが
許せなくて
無菌無臭ノーミス時代
蜘蛛の巣のように

いろんな人とつながっていないと

人間も

落ちてしまう
子どもがいる人は
「子どもがいないとさびしいでしょ」
とよく言う
そのたびに僕の心は
(子どもがいてもさびしいでしょ)
とささやくが
相手に合わせて
「そうですね」
と返す
入院している親は
自分の家へ
一日でも早く帰りたがっている
看護師が血圧を測りに来るたびに
「もうだいぶよくなりました」
と何回もアピールしている
しかし
一人で暮らすのはもう無理だ
 ....
病棟の窓から
自分のふるさとが見える
上から眺めると
人が住んでいるようには
まったく見えない
山と木しか見えない
まるで緑のジャングルのようだ
あんな所で
生まれ
育って
都会へ ....
朝立がないのは
更年期障害だと
テレビでやっていた
若い頃は
朝立昼立夕立まであったが
今はまだ朝立だけはある
更年期障害になったら
男も深刻だ
うつ病、心筋梗塞、脳梗塞などの
リス ....
聞き流すだけで
驚くほどに人間関係が
改善する
解釈を加えて
失敗している
おかしな話ほど
聞き流す
肯定しても否定しても
いけない
本人には
そう見えたのだから
本人は
そう ....
無心にならないと
人の気持ちは
わからない
自分の気持ちで
いっぱいだと
人の気持ちは
入らない
今日で退院だね

うれしいでしょ

でも、美人連合(看護婦)に会えなくなるのが
残念だね

たまには来たら?

最後にマスクをはずして
顔をちゃんと見せんね

げっそりさせたく ....
頭が

いい人は

理屈で理解しようとする

人の心も
○僕は退屈だから
一日に何回も
売店へ足を運ぶ

○四階はシルバー中心の病棟
三階はベビー中心の病棟
人生のはじめと終わりが
大変なようだ

○看護師の「ごめんね」
患者の「ありが ....
○身元保証人
いざ入院となると
誰に頼もうかと迷う
まさか近日の90歳の叔母さんに
頼むわけにはいくまい

○緊急な入院なのに
入院書類をたくさん渡される
こういう場合に読む人なんて
 ....
あたりまえと思っていることが
とても大事なことなんだよ
健康あたりまえ
平和あたりまえ
三食食べられてあたりまえ
水が出てあたりまえ
電気が点いてあたりまえ
人は

入退院を繰り返しながら

生を充実させてゆく
○世間はゴールデンウィーク
僕はナースウィーク
目の前で
燕が自由に飛び回っている

○一人の可愛い看護婦が
いるだけで
生きる元気が
わいてくる

○寝たきりのおじいちゃん
不 ....
相部屋だから
孤立しないで
すむ
僕よりも
深刻な病と闘っていらっしゃる方が
多くいらっしゃる
個室で一人寝ていたら
ろくなことしか考えないだろう
戦友がたくさんいると
心強い
どんな一生になろうとも
自分の通った跡には
自分らしい一本の道ができるような
生き方をしていきたい
入院を知らず
人生を語ることなかれ
入院は
もう一つの人生だ
生老病死のシャバだから
自分だけ
病気をしないというわけにはいかない
○過疎の田舎でも
病院だけは
みょうな活気がある

○バアチャンジイチャンたちは
薬はなんでもいくらでも
有り難がる
あの単純さが
うらやましい!

○バアチャン部屋からは
朝早 ....
看護師たちが患者に
「だいじょうぶですかあ?」
と口癖のように声かけしている
あるおじいちゃんがたまりかねて
言った!
「だいじょうぶじゃないから
入院しているんでしょうが」
患者の立場 ....
肺ガンの友の話である
今回で二回目の発病である
一回目でガンが治った時に
もらった命だから
これからは
自分の好きなように生きよう
という思いが強くなり
自分の好きなように生きていたら
 ....
ふるさとの病院は
眺めがよくて
のーんびりするが
一番困ることは
知っている人たちに
よく出会うことだ
何年ぶりかの同級生などに出会ったりすると
思わず「元気だったあ!」などと
声をか ....
手術室から出て来た医師が
「大成功でした!」
と見守っていた家族たちに告げた
トントン拍子に退院して
8日目の朝に
また手術前の不整脈になってしまった!
急いで受診すると
「まれな例です ....
リタイア後の
「退屈な平穏」こそ
黄金の時間である
入院したら
よくわかった!
心臓は
いつとまるか
わからないんだよ
毎日十万回も動いているけれど
いつとまるかわからないんだよ
だれもふだんはそんなことは
考えずに
飲み食いお喋りしているけれど
心臓は
いつと ....
ホカチャン(1706)
タイトル カテゴリ Point 日付
病気観自由詩1*17/5/10 18:57
手術自由詩017/5/10 7:27
自由詩117/5/10 7:22
下の毛剃り自由詩017/5/9 10:21
恐妻自由詩017/5/6 10:21
ちょっとが許せない時代自由詩1*17/5/6 10:16
つながり自由詩117/5/6 10:08
さびしいでしょう自由詩117/5/5 9:55
つらい終活自由詩1*17/5/5 9:45
病棟からの眺め自由詩5*17/5/4 6:18
朝立(あさだち)自由詩017/5/3 10:53
聞き流すラーニング自由詩017/5/3 10:24
人の気持ち自由詩117/5/2 15:01
マスク美人自由詩017/5/2 8:45
理解自由詩017/5/1 14:03
入院独り言集11自由詩017/5/1 11:07
入院独り言集10自由詩1*17/4/30 15:05
あたりまえ自由詩117/4/30 9:31
入退院自由詩117/4/30 6:10
入院独り言集9自由詩0*17/4/29 11:23
相部屋自由詩017/4/28 10:37
自分の道自由詩017/4/28 7:05
自分だけ自由詩217/4/27 9:08
入院独り言集8自由詩1*17/4/27 8:56
声かけ自由詩217/4/26 8:53
再発自由詩017/4/25 15:32
ふるさとの病院自由詩0*17/4/25 15:20
1%の再発率自由詩017/4/24 22:00
黄金の時間自由詩017/4/21 14:36
心臓自由詩117/4/21 12:07

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