お箸には正しい持ち方があるらしい。私はそれを誰にも教わる事もなく育って大人になってしまった。
正しい箸の持ち方なんて知らないで一生を通り過ぎてしまえばそれはそれだろう。
幸い、私の妻も正しい箸の持 ....
子供の頃は不潔だった
風呂が嫌いで一週間入らないなんて普通だった
毎朝、顔も歯も洗わなかった
爪が延びても平気だった
爪の中が黒くても気にしなかった
痒くて頭をかくとフケが落ちて落ちて

 ....
思えば人はこの上なく恵まれている
余程の運をなくさない限り他の動物の食材にはならないのだ

なのにいつから
どうして人間は必要以上に食べはじめてしまったのだろう
その旺盛な食欲は繁殖力に繋が ....
詩が書けなくても実質何も困らない。
駅構内のトイレ。個室の壁にマジックペンで落書きした卑猥な言葉は詩に勝るとも劣らない。
排泄物を水に流した後で書きなぐってやったよ。
トイレから出たら外は寒々と ....
今宵は満月。
海は闇と月明かりが入り交じっていた。

人か魚か、判断の難しい女が裸を晒していた。
下半身が魚で上半身は人間。
それが反対だったら不気味だったに違いない。
髪は長くて背中まで ....
ラブのないセックスをしたい
ラブのないセックスを重ねて
色艶を増す女

ラブのあるセックスをしたい
ラブのあるセックスを重ねて
色艶を増す女

ラブのない愛撫に
ラブのないkiss
 ....
夢のなかでは終始眠れなかった。
夢のなかでは巨大なハサミに追いかけられて逃げ回っていた。ハサミが僕のか細い首を狙って追いかけて来たから眠れなかったのだ。

そして僕は断崖絶壁の淵に追い詰められて ....
鈴木くんは水槽の酸素装置切ったまま入れるのを忘れた。飼っていた熱帯魚が全滅した、と午前十時の休憩時間に話し出したのには驚いた。本来はけしてしてはいけないミスだから、人前では話さない方が無難なのに何の躊 .... 張り裂ける胸の痛みに至らないそんな悲しみ君の葬列

君は鬱それがきっかけ僕も鬱 うつうつとで黙々と食べ

俺の値を幾らくらいか値踏みせず抱かれてくれた君愛しい

雨降れば僕は貴女の傘になる ....
申し訳ありません
孟子は毛ありません
頭を何度も下げながら、心は駄洒落に飛んでいるかも知れない
謝罪する人は

平身低頭、神妙な顔を作りさえすれば
嵐は過ぎて去るさと思っちゃいないか
第 ....
先ずは一番に人の心から中身を泥棒したい
その為には甘い言葉で優しく近づき、嘘をつき始めなくてはならない
豊富に偽りを重ねかさねて相手の心から盗み取るためにそれなりの努力を怠るな
良心の呵責は最初 ....
蛇行せず川は流れる氾濫し落ちた子どもはダムまで流れ

天国と地ごくの絵図に蛇がいて未来永劫とぐろ巻いてる

陽炎が揺れにゆれてた田んぼ道断りもなく蛇が横断

一閉じ込めた瓶の中では大人しく ....
癒される道具に猫をしたくない共に家族の一員だから

死んだらば花と実そっと咲かせたい今朝は眼が覚め生きてた私

狭い庭植えたら野菜枯れましたほんの気まぐれ結果それなり

お互いを見つめ合え ....
揺れるものが好き
たとえば 暗闇を照らす蝋燭の炎
野々もの風に吹かれる名もなき花
揺れるものが好き
たとえば たとえなくても
男を思う女の心
別れる際の抱擁

揺れるものが好き
揺れ ....
私は今日までに 数えきれない 初めて を繰り返してきた
この世界に生まれ落ちて日に初めてあげた泣き声 その時初めて浴びた光 初めて体を洗ってくれた水 初めて飲んだ母乳
それらは私の記憶の靄に飲まれ ....
さざ波が起きてる河面風がある妻いる身でも恋は芽生えて

気になって仕方ない人いるんだよ若い女に心さざ波

型通り生きているのが正解で踏み外したら不正解かよ

だからもう先は見えてる短いし何 ....
このさびしさは私だけのもの
私だけのさびしさに色をつけられはしないさ


人も集まれば塵になるらしい
人も流れて波になるみたいに

満員の電車には乗りたくないけど
乗らなければならない ....
日本語と格闘します歌詠みは傷つく事で1首詠む

今はもう夫婦生活ありません歌詠む事で忘れています

詩人より歌人に惹かれる私です文字を数えて指を折ります

妻一人娘二人の暮らしです家族は歌 ....
女の体の一部始終なんて知らなかった
この体が欲望の塊になっても
女の体の一部始終を知ろうなんて思わなかった
女の体を興奮させるより先に自分が体が我儘に興奮してしまう
男のプライドなんてなかった ....
その夜、女は死んだように眠っていたのではなく、眠るように死んでいたのだ。
地方を走る国道沿いのラブホテルのベッドの上で動かなくなっていた心臓はもはや一円の値段もつかないだろう。
女の股間には情交の ....
本当の事は何も分からないさ
そして
どうでもいいけど
もう詩人なんていらないよ
詩人は飽和状態
猫もかしこも書いたからって
それが何になるんだ

魂の叫びなんて何も聞こえないじゃないか ....
千年の未来と過去に咲く花を
摘み取ってはこれない

地球の歴史と時代に降る雨は
時間を混沌と暗黒で湿らせ
世界に洪水をもたらした

恐竜たちの眼は滅び 氷河はとけて
地面は全て海に飲ま ....
結婚をしたくて 結婚をした
孤独はいらない 家族が欲しかった
思えば それがたったひとつの理由だったかもしれない

人の根元にある 寂しさはけして拭えないと
解っていた

結婚をしたくて ....
魂の脱け殻が落ちているらしい

日常のあちらこちらに

凡人は誰も気づかずにいるから
誰も気づけずにいるから
日常はいたって平穏だ

人は生きている間にも
魂の脱け殻になってしまうら ....
優しさも愛も陰るよ歳月に心変わりは人の常だよ

嘘をつき嘘を重ねて日々を過ぐ嘘つく相手自分自身だ
眠るみたいに死ねたら理想
死んだみたいに眠れたら理想
もしかしたら


必死に墓穴を掘りながら
墓穴を掘るために
生きているのかもしれないんだぜ

だとしたら滑稽
可笑しくて泣けて ....
悪い夢から覚める時はいつも決まって崖っぷちから足を踏み外してた
奈落の底には叩きつけられる事はなくて
踏み外した瞬間に目を覚ますんだ

夢から覚めてしまうと大概は夢の内容を思い出せない自分がい ....
一点の曇りない空から 一点の落下物
一羽の鳥が著しく体調を崩して飛ぶ力をなくした
深い河の水面は細波 そこに落ちて水没した

河に架かる鉄橋 電車が渡っていく
満員の車内で扉の近くに立ってい ....
通り過ぎた過去の時間が垂れる雨粒になって
私の脳内の真綿に落ちて滲みるよ

君が私にしてくれた事
二人の子供を産んでくれた
私が君にしてあげられた事
二人の娘をその子宮に運んであげた

 ....
空から何も降らない日が数日続いて 日中には
かわりに太陽の光と熱が 舗装された地面に照り返していた 
風のない辺りの空気は温度が上昇していて 私の体の表面に張りつめている皮膚の毛穴からは汗が吹き出 ....
こたきひろし(1106)
タイトル カテゴリ Point 日付
生い立ち自由詩118/6/17 0:22
子供の頃は自由詩1+18/6/13 11:08
人間誰しも自由詩1+18/6/13 8:37
革命なのよ自由詩118/6/10 19:52
Rock 自由詩118/6/9 6:37
セックスライフ自由詩018/6/7 7:28
夢のなかでは自由詩018/6/5 7:32
忘れ去るために自由詩318/6/3 7:29
感傷短歌318/6/2 7:23
謝罪自由詩018/6/2 6:57
泥棒自由詩118/5/30 9:09
短歌118/5/30 8:25
癒し短歌018/5/29 4:23
揺れるもの自由詩118/5/28 22:32
初めてを自由詩218/5/28 5:45
さざ波短歌218/5/27 10:07
さびしさを自由詩018/5/27 9:17
歌詠みは短歌318/5/26 6:36
殺したいほどに自由詩318/5/26 0:55
渇いた河に自由詩018/5/25 23:57
詩人はいらねえ自由詩118/5/23 8:21
時代自由詩118/5/23 6:57
結婚を自由詩118/5/22 6:36
花は自由詩218/5/21 7:06
短歌118/5/20 23:36
眠るみたいに自由詩318/5/20 6:07
悪夢から覚めなくて短歌018/5/20 5:18
行き当たりばったり自由詩118/5/19 7:01
記憶の河に自由詩218/5/17 6:44
日常自由詩018/5/17 5:31

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