濁流に足滑らせ飲み込まれ死んだ子供はダムに流され

怖いもの見たい心で近づいた川の土手から覗いた地獄

そう言えばあの子は同じ教室で私を虐めた天罰だよね

幼さの心に巣くう残酷は親の愛でも ....

おはようございます
と挨拶をして
おはようございます

返さない人は
おはようの嫌いな人なんだろう

馬鹿馬鹿しいから
そんな人は
素っ気なく通りすぎる
馬鹿馬鹿しいから
 ....
最初の子供は死産だった
最初の嫁も死んだ

二番目の嫁は五人の子供を産んだ
一番目の子供はおんなで二番目はおとこ
三番目と四番目は年子でふたりは共におんなだった
五番目はおとこでそれで〆に ....
単純に題名と作者名と当時のちょっとした話題性にひかれて買ってしまった文庫本。
最初の二三行読んだだけで本棚にしまいこんでしまった。

今は埃をかぶっている。どんな本も一冊を完読する習性なんて持っ ....
台風が近づいてる。天気予報に関心が行く。
この国では台風に号がつけられている。
他所の国では名前がつけられている。そこには隔たる文化の違いがあるだろう。

私は詩を書きたいと言うある種の病にと ....
俺と言う人体はおとこで
君と言う人体はおんなだった

人間と言う生き物が地球と言う星の上で
立って歩いている不思議
それを何ら不思議と思えない、思わない
日常の生活も
また不思議と言えな ....
田んぼと田んぼの間の細い道。その道端に夏草が生い茂っていた。
道の上に陽炎が立って揺れていた。

普通の人は誰もが忌み嫌う蛇がくさむらのなかに潜んでいた。
少女は夢のなかに現れた
少年は夢を ....
人とうまくやってけないんだよ
解き明かせたら
その原因と理由は
いたって単純かもしれないし
その反対かもしれないんだが
人とうまくやってけないんだよ

それは子供の頃から
大人への階段 ....
昨日と変わらない今日
今日のまんまで明日も来て欲しい

人生を一変させてしまう
革命的な変化なんて起こる訳がない
とは言い切れないけれど
それを望まない自分が確かにいて
どこまでも平凡の ....
俺が死んだら
死亡届けを役所に出して焼くだけは焼いてくれ
葬式は望まない
葬儀をするには金がいる
俺の弔いに集まる人間はいないから
葬式は望まない


嫁に言ったら
どっちが先に逝 ....
ふたりの娘へと私と妻の遺伝子が繋がって
親と子供の絆が結ばれた

それは命の鎖
けして切れたりはしない筈だ

その関係は
偶然か
必然だったのかは解らないけれど
一つの家族になれた
 ....
笑わない顔が幾つもあった
ヒトの首から上に

忙しなく時間が動くから
私も
焦るよ
遅刻しないように
取り残されて自分を見失わないように

笑えない日々が続いている
私の手足も疲れ ....
いちめん垂れ籠めていたのは暗雲

学校が退けた
放課後の教室から誰も居なくなった
職員室から人の気配がなくなった

校舎の中は否応なしに暗くなってしまった
図書室の本棚から一冊が床に落ち ....
言の葉も枯れるんだろう
井戸水が渇くみたいに
だけど
井戸水が渇く
と言うたとえ方がが果たして当たってるか
どうかは何とも言えない
言葉は枯れてしまっていたから
少なくとも
私と言う個 ....
詩が書けなくなったせいで
何も書きたくなくなった

詩の一編は
米一粒にもならない

空から落ちてくる無数の水滴
温かい空気は冷たい方に移動して
電気の溜まった天空に稲妻が走る

 ....
事故の多発する交差点では幽霊の類いがよく浮游している
突然の事故に、命を落とした奴等ははいつまでも死人を受け入れないんだろう


どうにもならないのにさ
この世の中から離れられずにいるんだろ ....
私のもしもは妄想に溢れてた

もしも
お金ではなくて
愛情を融資する銀行が出来たら
手持ちの愛を預け入れる人がいて
それを借り入れた人は
利子をつけて返していくんだろうな
だけど預け入 ....
燃える太陽が火の気を失い、全く燃えない太陽になってしまった。

地球はどうなってしまうかなんて、私は学者じゃないからわからない。

きっと著しい環境の変化が地球上の生命をいっぺんに抹殺してし ....
時に
他人の親切や思い遣りが煩わしくなる
そんな日は良い人になれない自分がいて
どうしても優しい笑顔がつくれない

理由もないのに心がビョウキになってしまう事
きっと誰にでもあるだろうけれ ....
いまだに答えが解らない
中学校の教室
授業と次の授業の間の短い時間に
トイレに行こうと立ち上がり
列と列の間を移動しようとした時
誰かがいきなり僕の前に足を突きだしたのは何でだろう

到 ....
火に油を撒きたいような気持ちになることがあった
言葉に出来ない苛立ちが沸点に達してしまいそうになって

体内を無数に張り巡らされた管を赤い血液がさらさらと流れてぐれない
得たいの知れない不安と ....
生きているのが辛くなって
今朝は食欲もない

生きているのが辛くなって
気持ちが凹んでる

生きているのが辛くなって
今日は一日何もしたくない

生きているのが辛くなって
仕事を休 ....
この世界とあの世界の境目は
真っ直ぐと続いているのか

その境目に沿ってずっと歩いていけたら
もしかしたら
永遠を手に入れられるかも
わからない

この世界では人間と言う生き物でいられ ....
その夜。
彼女は初めて会った男に誘惑されて付いていった。
見た目にいい男だった。清潔感もあって、生理的嫌悪は微塵も感じられなかった。
今まで後生大事に守ってきたわけじゃない。
処女だったけれど ....
市営公園の駐車場に車を停めていたのは午前二時頃だった。
四月の深夜だった。
公園内には小さな池があって、だからk池公園と名前がつけられていた。
池の回りを遊歩道が一周している。桜の樹が沢山植えら ....
彼の郵便受けに「人間合格」の通知が届いた
差出人の名前はなかった

太宰治の「人間失格」なら知っていたけれど
人間合格っていったい何だ?
その封書を開いてみると
便箋一枚に手書きで書かれて ....
舌の裏側辺りに口内炎が出来てしまったらしい
痛くて仕方ない
口内炎が出来ない人なんているんだろうか
誰でも出来るに違いないと思うけれど
こうして詩に持ち出すのは
もしかしたらあたしが始めてか ....
人混みの人に飲まれて見失う自分自身の存在価値を

真夜中の公園ベンチに座ってる人の幽霊なってみたいよ

さぁ何でそうなったかはわからないよがる女によがらせる俺

勃起する自然なんだよ愛より ....
呼ばれて振り返ると誰もいない
名前を呼ぶ声がしたはずなのに
気のせいか
あるいは他所の人が呼ばれたのか

停留所でバスが来るのを待っていた
百貨店の大きな建物の前だった
黄昏がその幕を垂 ....
今度から天使を数える時は一人二人三人じゃなくて
一羽二羽三羽と呼ぶことにする
私は不感症でも不眠症ではないとおもうけど
夜は
寝つきの悪い女だったんだ
だから
ずっと羊を数えてきたけれど
 ....
こたきひろし(1106)
タイトル カテゴリ Point 日付
無題短歌218/10/3 9:36
鋭利な刃物で切り裂いて自由詩318/10/3 9:02
ゆるせないくらいに空は蒼くて自由詩318/10/2 0:18
文庫本が自由詩118/9/30 9:16
台風が近づいてる自由詩318/9/30 8:44
私は何者だ自由詩018/9/28 6:02
忌み嫌う蛇が自由詩318/9/26 8:35
人とうまくやってけないんだよ自由詩418/9/24 23:52
悪意の連鎖自由詩218/9/24 6:02
不完全な燃焼自由詩318/9/22 20:20
娘から自由詩318/9/22 6:09
笑えない日々が続いてる自由詩318/9/20 6:01
欲望自由詩218/9/18 23:30
振動自由詩118/9/18 22:11
俺の心に自由詩318/9/16 1:00
交差点では自由詩218/9/12 6:21
街が詩人で溢れたら自由詩218/9/11 7:13
燃える太陽が自由詩018/9/10 1:44
分け与えるなんて自由詩518/9/9 0:18
いまだに答えが解らない自由詩118/9/8 0:49
蟷螂自由詩218/9/7 5:49
生きているのが自由詩218/9/6 7:14
一度は死んでも自由詩218/9/3 6:34
無題という題名自由詩018/9/3 0:10
市営公園の駐車場に自由詩318/9/2 0:11
人間合格自由詩618/9/1 7:20
口内炎が自由詩118/8/30 6:13
短歌短歌短歌短歌118/8/29 7:06
呼ばれて振り返ると自由詩218/8/29 0:41
童話じゃなくて自由詩518/8/27 21:45

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