何ら事前の相談もなく、いきなり現れて解雇通知を渡された。
お前はもう要らないお払い箱だと言うわけだ。
定年延長も再雇用も
しないという訳だ。
年寄りに高い金払うなら、若い人材を安く使いたいと言 ....
空模様は空の気分しだい
なのに
わたしの毎日は単調
わたしの選んだ生き方は単純

わたしの肉体構造は
しいて言うなら凹

ずっと同じ男と
一つ屋根の下で暮らしていた
その間に
子 ....
フォークリフトは俺の愛馬だ
手綱はハンドル

レバー操作で
馬はいななく

俺の愛馬は屋内じゃなく
屋外だけを走る
馬なんだから当然か

雨が降っても
たとえ
槍が降っても
 ....
草木も眠りにつく時間の
筈なのに
街はうっすらと目を開けていた

コンビニの明かり
その駐車場
寝静まる民家
周辺の道路
道路の端には
電信柱が無言のままに
立って並んでいた

 ....
落ち着かないんだ
四六時中空気のある所にいないと

落ち着かないんだ
公衆トイレで用をたしていても
ついつい詩が思い浮かんで

落ち着かないんだ
彼女とメイクラブしてたのに
急に詩か ....
雨はいつだって空から降ってくる

何ら
信仰も哲学も携えていない私が
その日
見上げた空には雨雲が立ち込めていた

雲の成分はほとんどが水
無数の水滴が地球の引力よって
落ちてくるか ....
相合の傘
二人は肩を並べて歩いていた
その時
勢い後ろから車が走り過ぎた
何の配慮もなく
水しぶきをあげて通り過ぎたから
外側を歩いていた人は水を被ってしまった

お互いが好きあい
 ....
死ぬのは怖い
死ぬのは怖い
死ぬのは怖い

なんとしても死ぬのは怖いから
何とか死を回避する方法はないものかと
あれやこれやと思いを巡らしながら
何とか今日まで生きてきた

死ぬのは ....
地球は巨大なボール
地球めがけてバットをフルスイング
粉々に砕けるか
どっか遥か遠くへ飛んでいくか
やってみたい

地球は巨大で丸い大根
もう手におえないから
刀で真っ二つに切ってやり ....
孤独を愛してるなんて
自分に大きな嘘をついてる

しかしそれは
ただ単純に自分以外の人間と
うまくやっていけないだけ
そして好きな人と
嫌いな人間とをはっきりさせてしまい
上手に自分に ....
女三名は偏頭痛を持っていました
勿論三名共に成人していたので生理痛も持っています
なので市販の鎮痛剤は欠かせません

また頭痛くなってきた
割れるくらいに痛い

妻が言います

私 ....
社会への不安と
社会への不満が
たえず燻っていても
燻っているだけで
火はつかないから
燃え上がらない

夜に娘と話していた
この国は平和過ぎるから
結局はそれを受け入れて諦めてしま ....
街の雑踏で背後から声をかけられた
立ち止まりふり返ったら
人違いでしたごめんなさい
と若い女の人

人の流れは速くて
あっという間にその人は何処かにいってしまった
ほんの束の間の出来事
 ....
ココロにアイがなくても差し支えは何もありません
ココロにアイがなくても何の不便もありません
ホントです

アイしてないし
アイされてないし
アイしあってもいない
ワタシですから

夕 ....
どんなに練習しても
練習の成果は得られなかった
鉄棒の逆上がり
何度も挑戦したけれど
出来なかった

だけど
そんな子供はクラスに何人かいた
何人かの一人に私も含まれていた

夕日 ....

歯を洗い 顔も洗い
だけど
洗面台の鏡は覗かない

自分の顔や頭髪
見たくない

清潔でも綺麗でもない
日々美しく老いていない
それどころか
老醜が鼻をついてくる

でも ....
なぜ人間は血の詰まったただの袋ではないのかって
偉い作家が小説の中で書いてた

一流じゃない
二流とも言えなかった
三流だったと呼ぶに相応しかった
俺の卒業した母校は

田舎の高等学校 ....
私は終始
得体のしれない不安に付きまとわれていた
なんてね
そんな言葉をずっと文字してみたかった
まるで売れない純文学作家の小説のテーマみたいだな

学校とか職業とか
異性遍歴とか
過 ....
俺は嫁をこよなく愛している
二人の娘もこよなく愛している
つもりだけれど
果たしてその愛情の
重さ深さ大きさを現実には計れてはいない

およそなのだ
曖昧なのだ
いい加減かもしれないの ....
台風が上陸していた
一人住まいのアパートの部屋
ドアの外側に得体のしれない何者かが立っている
右手に凶器の斧を持っていた

ゴーゴーと激しい風が吹き荒れて
ザーザーと激しい雨が降り続いてい ....
スマホを肌身離さず持っていないといられない
電話なんて滅多にかけないし
かかってもこないのに

友達も仲間も失う不安はなかった
なぜなら
生まれつき
友達を作れないし
仲間には入れない ....
家族みんなに見守られ死んでいけたら人はしあわせか

幸福のサンプル
そんなものあるのかな
わかんないけど
いくらなんでも野垂れ死にはしたくないな

運悪く野垂れ死にした人には申し訳ないけ ....
女 男 女 女 男
私の父親と母親の間には五人の子供がいた
一番上の姉と一番下の私とは十歳離れていた

長女が二十歳を過ぎた頃私は小学校の五年生だったと思う
実家は農家で 母親は農婦父親は農 ....
よっちゃんは母子家庭の子供だった
お兄ちゃんが一人いて、中学を出てすでに働き出していた
よっちゃんは小学校の四年生で、俺は五年生だった

俺とよっちゃんの家は近かったけれど、ほとんど遊んだ事は ....
毎日が同じ事の繰り返しで嫌になるね
と 職場で同僚の一人に軽く言ったら
えっ?
と驚いた表情を見せて
毎日が同じ事の繰り返しだから生きてけるんじゃないの
もし毎日が違う事の繰り返しだったら私 ....
昨夜は死んでいる自分の夢を見た
まだ息を引き取って間もない自分の体だった
死んで間もない自分の心は
遺体から抜け出していた

遺体から抜け出した自分の心は
直ぐには天国へは昇れなかった
 ....

戦争があったらしいが
俺は知らない

しかし
俺の父親は戦争に参加した
だけど
父親が果たして敵を殺したか
一人も殺さずにすんだか
なんて話を
俺は父親から
一度も聞いてない ....
恋情に消費期限があるなんて知らなかったよ冷めてくカップ麺

障害があるかないかの差があってわたしは足を引きずっている

缶けりの先にはいつもかくれんぼ探されぬまま皆いなくなった

死ぬ事に ....
づきづきと心が痛んでいました
正体はぺらぺらの心なのに

その時僕は十四歳
正男君も同い年でした

僕が正男君に近づいて仲良くなろうとした本当の理由は
三歳年上のお姉さんがいたからです
 ....
恋心がヒラヒラと舞い降りてきたのだろう

その頃わたしは夢をみない文学少女だった
なんて可愛げのない十三歳
だったんだろう

素直に夢はみればいいじゃない
語ればいいじゃない

それ ....
こたきひろし(1106)
タイトル カテゴリ Point 日付
失業者になってしまった自由詩519/7/13 19:55
要らないものと足らないものの比率自由詩319/7/13 13:51
フォークリフトは俺の愛馬自由詩419/7/12 7:08
冷酷な天使のしわざ自由詩119/7/7 5:20
詩からの解放自由詩419/7/6 5:32
雨が匂う自由詩219/7/5 7:09
相合の傘の下には自由詩519/7/4 7:00
約束自由詩319/7/2 0:47
蛞蝓自由詩019/6/29 5:43
孤独とは闘えないよ自由詩219/6/26 5:36
飲食と排泄の主体自由詩019/6/23 2:27
社会への不安と社会への不満が自由詩219/6/22 8:51
火の車と水の車自由詩319/6/22 7:51
ココロにアイがなくても自由詩519/6/20 6:46
否定する自由詩519/6/18 0:47
鏡の中の砂漠自由詩419/6/17 0:23
血の詰まったただの袋自由詩019/6/15 6:40
得体のしれない不安と得体のしれてる不安が自由詩419/6/15 0:19
愛情のフリーマーケット自由詩119/6/13 5:44
金縛り自由詩219/6/13 4:59
依存症とその末路自由詩319/6/11 5:31
現在過去未来自由詩119/6/10 7:00
自分で自分を殺したりはしないさ自由詩619/6/9 6:26
未完成の小編自由詩419/6/8 17:39
日常と非日常自由詩319/6/7 5:59
夜中に母親が現れて自由詩419/6/6 7:02
これから戦争なんて自由詩219/6/3 23:39
八首短歌119/6/1 9:43
づきづきと心が痛んで自由詩419/6/1 1:41
ヒラヒラと舞い降りて自由詩219/5/30 23:47

Home 戻る 最新へ 次へ
4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 
0.35sec.