今は生きている途中だけど
たどり着く先は
イヤと言うほどわかってる

そこが終着点か
再生の為の
始発点かはわからないけれど

今は生きている途中だから
手は汚れるし
自ら汚しても ....
あなたのもとに嫁いだ日に
鳥籠ひとつ持ってきました

ずっとずっと女になってからも
大切に飼っていた鳥だから

これまでに
一度だって逃げようなんてしたことなかったのに

あなたのも ....
美しい言葉を綺麗に並べたら
弓にして
誰かの心に矢を放ちたい

それが誰かがわからない
靄に飲まれて
わからない

美しい言葉を綺麗に並べて
風景画を描きたい

気に入る絵の具が ....
地球から外へ脱出したい
毎日毎日が息苦しい

嫁を貰った
子供ができた
子供は大きくなって
おとうさんが死んだら
ちゃんと葬式だけは
してあげるから
と言ってくれた

なんて出来 ....
天国へと昇るためのロープが無数に垂れている。
天国は尋常でない高さだから手と足を使ってロープをよじ登るのは至難の業

途中落っこちてしまう霊も続出
落ちたら地上にはそれを待ち受けてる穴が
そ ....
地球はお饅頭
地球外星人がやってきて
その超高度な文明の力で二つに割った

「パパあたしに半分ちょうだい」
分かったあげるよ
だけど娘よ
マグマが垂れるから
やけどしないように
夜中に蚊が飛んでウルサイヨ
殺してやる
近づいてくると
スマホの明かりをたよりに
何度もはたき殺そうとしたけど
無理

あっ
蚊が嫁さんの顔に止まった
血を吸っている
隙あり
そ ....
母親の産道をやっとの思いで通り抜けた

力んで力んで激しい痛みに耐えてくれた
母さん

私は産声をあげた
「おめでとうございます。元気なおんなの子です」
私を取り上げてくれた助産婦さん
 ....
心に広がる空
心に流れる雲

その下に
広がる原野を
みつめていた

聞こえてくる風の音に
耳を傾けていた

死んだ父親

死んだ母親
そして
死んだ姉二人

風の音 ....
 あくまでフィクションです。

嫁入り道具の箪笥は別に新品でもなくてもかまわないわ
ぼろいのはさすがに困るけど古くても味わいのある方がいいと思うから
鏡台はいらない
あたし目鼻立ち不揃いだし ....
心が大きく歪んでしまったり
ハートが小さく捻れてしまったら
この薬が有効です


教科書みたいな顔した病院の先生が
処方箋を出してくれた
時間という薬を

なんだつまらない
あり ....
道幅が狭い。車同士の行き違いが不可能。人と二輪車は侵入禁止になってない。

オーナーが道楽でやってるとしか思えないガソリンスタンド。その横から入っていく路の両側にはギリギリまで家々が建ち並んでいた ....
男の方から別れを言い出したから
最後に焼き肉奢ってと女は言った

五年ぐらい付き合ったから
お互い噛み飽きたチュウインガムみたいに
なってたのかもしれない

会うたびに話してるのは
女 ....
だいたい俺は下品な男
いい女をみたら仲良くなりたい

本音を晒せば
格別いい女でなくても抱きたいさ

男はそれが本能だから
綺麗な理想は役に立たない

だいたいあたしは下品な女
好 ....
人人人
人ばかりです
人間の社会ですから無理ないです

電車は人でいっぱい
駅のホームも人でごった返し
いい加減うんざりです

駅の階段を人が雪崩のように先を
急ぎます

雪崩に ....
私だってその若さを羨ましがられた
時代がちゃんとありました

今でこそ
冴えないお爺ちゃんですが
二十歳頃は
冴えないお兄ちゃんだったんです

残念ながら
冴えないだけは共通してたん ....
俺が詩人だなんて
周りは誰も気づいてない

極々親しい人にも
それは
極秘だから

極秘親しい人の
優先順位第一位

嫁さんだって知らないから

もし何かの弾みで言ってしまって ....
時間がなくなるって

時間って減っていくんじゃないの
減った分足されていくんじゃないの

俺の考え方変かな
やっぱり変かもな

暗いが段段に掬いとられて
夜が明ける
のかな

 ....
あたしの新婚初夜はどんなだったかな?
すっかり忘却の彼方へと行ってしまったけど

手をどこまでもどこまでものばしたら
届いた

その時
二人とも緊張してた

それ以前に
特訓に特訓 ....
ひっそりと静まりかえっていた
台風前夜の市街

もしかしたら明日には
街中が粉々に砕け飛んでいるかもわからない

不安と胸騒ぎ
備えたい
備えたい

食べ物
飲み物
車のガソリ ....
そこには深い井戸があって
井戸の側には渋柿の木があった

渋柿は渋を抜かなければ食べられない
それなり手間がかかり
時間もかかるから

季節が来て
たわわに実を付けても
それが災いし ....
遥か遠くでまた台風が発生した
一週間かけてこっちに向かってくるらしい

海水の温度が高いから勢力まして
来るらしい

何でもそうなるかは
理解出来てない

それはテレビの構造を全く知 ....
欠けているものを持っていた
人より過分に持っていた

幸福のレベルゲージが
あがらないのはそのせいかな

欠けている月の明かりに
夜が浮かび上がる

夜中に目を覚ましてしまうのは
 ....
鳥も
空ばかり飛んではいられない
羽根も疲れるから
地上に降りて休ませなくては
ならない

鳥も
いつまでも生きてばかりはいられない
生き続けていたら
羽根も
羽根に付随する本能や ....
そこは始発駅
そこは終着の駅も兼ねている

冬の夜はまだ明けていなかった
寒気が顔の皮膚を
まるで
剃刀みたいに切り裂いてくる

旧年が去って
新年を向かえていた

時刻は午前四 ....
私は一千九百五十五年の生まれです

歴史の示す通り
十年前の四十五年に世界大戦が終結していますね

この国は
ポツダム宣言を受諾して
敗戦を向かえました

学校で教わったよね

 ....
もし
太陽が燃え尽きてしまったら
月が代わってくれるのかな

いい加減
夜ばかりの照明役には厭きているだろう
ここは昼に回って精一杯輝いてくれないかな

たとえ
太陽が燃え尽きてしま ....
美人とは言えなかったが、けして不美人でもなかった。
宙ぶらりんな女のこだったが、この世界にはその宙ぶらりんがたくさんいるものだ。
体型や顔の美醜は人それぞれの好みであって、国や地域の違い、時代の流 ....
二階建ての一軒の建物が二つに分かれた貸借物件が住宅地のなかにうもれていた。同じ敷地内に平屋の一戸建ての借家が一軒があって、そこは若い夫婦が子供と棲んでいた。もう1つある家が大家さんの家だった。
国道 ....
親の死に目に会えない
って言うけど
現実
臨終の場に立ち会うのって
困難だよ

ドラマみたいな訳にはいかないさ

俺の父親は八十過ぎて
夜に風呂場で脳溢血で倒れてしまった

頑固 ....
こたきひろし(1106)
タイトル カテゴリ Point 日付
生きている途中だから自由詩519/10/25 6:01
籠のなかの鳥自由詩519/10/20 9:23
美しい言葉を自由詩519/10/20 7:53
ネットの宇宙自由詩319/10/19 20:08
天国へと自由詩319/10/19 6:47
地球外星人がやってきて自由詩619/10/18 7:28
蚊が飛んでいる自由詩419/10/18 6:45
どうにもとめられない衝動自由詩219/10/18 5:45
左と右と真ん中しかない自由詩319/10/17 5:37
残酷という花嫁自由詩119/10/16 7:01
夢の外の日常自由詩419/10/15 19:53
楽園の反対側自由詩119/10/15 7:32
サヨナラの詰め合わせ自由詩319/10/14 6:32
だいたい俺は下品な男自由詩119/10/14 4:56
疲れたり干からびたりしてしまいました自由詩619/10/13 7:20
私だってその若さを自由詩419/10/12 9:48
馬鹿みたいだな自由詩319/10/12 0:18
時間がなくなるって自由詩419/10/11 23:47
花嫁は夜汽車に乗らない自由詩419/10/11 0:32
台風前夜に自由詩319/10/10 23:05
愛は惜しみなく奪わない自由詩219/10/10 6:28
ふたたび台風がゆるせない自由詩319/10/9 5:28
夜中に目を覚まして自由詩319/10/9 4:47
空があるから飛ぶんでしょうか自由詩219/10/8 7:04
楕円自由詩319/10/6 20:35
巡礼自由詩319/10/6 9:47
太陽が眩しすぎて自由詩3+19/10/5 17:34
不安の演舞自由詩019/10/5 8:35
巡り会えない誰とも散文(批評 ...019/10/5 7:08
後から悔やむから後悔って言ううんだ自由詩219/10/4 0:14

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