天変でも地異でもなかった
なのに
突然変異の如くあらわれて
人間の社会を襲ってきた

闇雲に
人身に侵入して
その組織を壊すから
人心を恐怖と不安に陥れた

テレビをつけたら
感 ....
腕に時計を巻き付けた事はありません
家が貧乏だったので腕時計買って貰えませんでしたから
その延長線上を歩いて来たら
大人になっていました
もしかしたら
成長するってそんなものじゃないかな
 ....
遊びトモダチ
トモダチ意識が煮詰まったマブダチ
仕事仲間
仕事以外で
趣味が同じ 夢がいっしょの
気持ちのあう仲間

一切私にはおりません
なので余計な気は使わないし
お金も出ていき ....
この世界に生まれた日
産声をあげた時に
空模様が晴れだったか雨だったかなんて
知らない

その時
何処かの誰かが私のへその緒を切ってくれた
その何処かの誰かの今の所在なんて知りようがない ....
天国までは垂れ下がった縄の梯子を必死になってのぼらなくてはならないらしい
それに引き換え
地獄には急な滑り台を一気に滑りおちて行けるらしい

でも
その真偽はわからない
誰一人死後の世界か ....
このわざわいは転じてくれないから福をなさない
だろう

因果の法則性に従って
埃のように降り積もったあしき原因の結果によって
もたらされた禍はいつになったら終息を向かえるかは不明だ

た ....
公平と平等
当然ある筈のものがなかった

肝心な人の命を計る物差しにさえ
公平と平等に目盛りが刻まれていなかったと
思い知らされた

それぞれの人には
それぞれの値札がついていて

 ....
百均で友達なんて売ってない

暗殺をされたりしない俺なんか

血が吹いたカッターナイフよく切れる

心臓が痛くなったら救心で

毒 薬 人は誰でも合わせ持つ

眩しくて太陽なんて目 ....
背後から呼ばれたような気がした
雑踏に立ち止まり振り返ると
それは自分ではなかった

ぜんぜん知らない誰かが
知ってる人間を偶然見かけたらしい
呼び止めて懐かしげに言葉をかけていた

 ....
気付いたら
汚いおっさんになってた

さっぱりと
カネが回って来ない
汚いおっさんになってた

気付いたら
スケベなおっさんになってた
そこんとこは元々か

気付いたら
世の中 ....
階段のない家に生まれて
階段のない家に育ったから
俺の中にも階段はない

何だよそれ
意味わかんない

階段のない家に生まれて
階段のない家に育っても
大人への階段は上っちまった
 ....
異なる性と
お互いを慰めあうんじゃなくて
自らの性を慰める

そこには偽らざる人間の正体があらわれる

マスターベーション
その何がいけないの?

マスターベーション
その何を恥じ ....
人と人その間隔に花が散る

止まらない電車の中で咳ひとつ

コンビニのトイレ怖くて外でした

使い捨てマスクを洗い気休めに

ウイルスと共存なんて人が減る

段々に近づいて来る見え ....
あの人は良い人だ
でも
あの人はわるい人だ

だけどこの社会は
見た目に良い人と
見た目にわるい人が
存在して一つになっている

あくまで見た目に過ぎないから

中味は善良な市民 ....
生きてると
日常的に疲れる

一日八時間を拘束されて
働く
その対価として
賃金を得ている

得た賃金によって
衣 食 住を賄う

今月の住居費
今月の光熱費
今月の通信費
 ....
人生にもゴミ箱が必要だ
私が自ら落とした塵と
人が落としていった塵とがたまってしまうからだ

眼に止まっても直ぐには拾えないが
いつまでも放置しておけない

その内拾い集めてゴミ箱へ
 ....
明日がなくなるのが怖くて
今日を必死に生きている

明日がなくなるなんて
到底受け入れられないけど

いつか突然目の前の世界が全てなくなって
消えて仕舞うまで
呼吸はし続ける

私 ....
詩を棄てて街に出られなくなった
花が満開の季節なのに

見えないものに怯えてばかりいても
神経を病むばかりなのに

詩を忘れて夜に出られなくなった
欲望の渦巻くこの体には
ブレーキが軋 ....
心偽りなく言えば
良い人でいるのは非情に疲れる
良い人を維持するのは
根気と忍耐を必要とするから

だけど良い人にはみられたい
良い人にみられないと
生きているのに不便で都合がわるいから ....
頭の中で日本語
心の中でも日本語


勿論
声に出すのも日本語

文字にするのも日本語
漢字
平仮名
片仮名

片時も日本語が離れない
四六時中
日本語に付きまとわれ

 ....
書くために神経をすり減らす
書きたくて
神経を研ぎ澄ます

書くために
時には誰かを殺し
書きたくて
自ら奈落に堕ちる

書くために集中し
書くために食べるを忘れ
書きたくて
 ....
先天的に強い虫と
先天的に弱い虫がいる

先天的に強いヒトと
先天的に弱いヒトもいる

先天的に強いオオカミと
先天的に弱いオオカミもいた

先天的強い羊と
先天的に弱い羊もいるか ....
暗いと不平を言うばかりの人がいる
それを聞くにたえられずに
手探りで明かりをつけた人の目は
視力を失っていた

眩しい光は嫌いだ
たえられない
と言って
暗い部屋に籠る人

その心 ....
誰にも殺されたくはありませんからね
勿論
誰も殺したくはないです

普通に
人間やってきましたから
これから先も
普通に人間やっていきたいですから

誰かに殺されたり
誰かを殺した ....
十三歳
中学生でした

担任の男性教師は怖い先生でした
柔道部の顧問をしていて有段者でした

先生の口癖は
人間は感情の生き物だ
でした

その言葉が出ると
クラスの中の誰かが頬 ....
産まれる寸前に切符を渡されました
渡されたと言うか
無理矢理握らされました

それから強く背中をおされたみたいで
その勢いで
改札口通り抜けました

そしてそのまま押されながら
駅舎 ....
現実だったのかそれとも非現実だったのか

その思い出は曖昧でした
曖昧でぼんやりしていながら
自分の知らない内に
いつの間に記憶の紙面に刷り込まれていました

私はまだ小学校に通っていま ....
生まれて今日まで
濃厚なキスさせて貰った記憶ない

どうせさせて頂けるなら濃厚がいいからさ

でも
キスって、させて貰うんじゃなくて
奪い取るもんなのかな

俺って軟弱な意思の
意 ....
冷たい眼と
温かい眼の温度差ってどのくらい

それを計る温度計があるとしたら
見る人と見られる人の
見えないところに隠されている筈だから

体温計みたいにピピって鳴って
引き抜いて確か ....

それぞれが所有している
体と心

時に
体は疲れたと悲鳴を上げる

時に
心は疲れて悲鳴をあげる体に
慰めと労りの言葉をかける

心という無限の宇宙
体という骨に支えられた ....
こたきひろし(1106)
タイトル カテゴリ Point 日付
砂の嵐自由詩220/5/4 6:32
腕に時計を自由詩420/5/3 6:56
空気が読めない自由詩320/5/3 6:25
この世界に生まれた日に自由詩120/4/26 7:00
さよならごめんなさい自由詩320/4/25 5:32
わざわいは転じてくれないから福をなさない自由詩120/4/24 6:31
明と暗自由詩220/4/20 5:44
俳句十味俳句020/4/19 6:54
傷口が塞がらない自由詩720/4/19 6:12
気付いたら自由詩220/4/18 18:17
階段自由詩120/4/18 17:37
自慰自由詩220/4/17 5:12
感染俳句020/4/12 8:10
信号と暗号の世界自由詩020/4/11 6:53
もうこれ以上自由詩120/4/11 6:09
人生のゴミ箱自由詩420/4/5 7:26
明日がなくなるのが怖くて自由詩520/4/4 8:48
自分の身には自由詩020/4/4 6:32
他人は他人どこまでも他人自由詩320/4/3 0:03
ノートを閉じてしまえ自由詩120/4/2 23:10
書くために神経をすり減らしても自由詩320/3/29 6:53
不安な音楽自由詩220/3/29 0:33
暗いと不平を言うばかりの人自由詩220/3/27 6:31
看板と岩盤自由詩320/3/25 6:33
感謝しない心自由詩220/3/22 8:42
差別と無差別自由詩220/3/22 7:44
氾濫と反乱自由詩220/3/21 8:34
濃厚な口吸い自由詩4+20/3/20 7:02
鎖国自由詩220/3/20 6:29
悲劇 喜劇 寸劇自由詩220/3/19 0:03

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