詩を書けなくて困ってる
詩を書けなくて焦ってる
なのに
頭の中の宇宙には
相変わらず詩の埃が立ち上り
降り積もっていく
詩はけして無毒じゃない
毒を持っている
詩人はその毒 ....
十月の夜の空
星が見えない
昼間なら何の拘りなく空を見上げられるのに
夜になるとそれが出来ない
怖くなってしまうのだ
未確認飛行物体の放つ強烈な光にうたれ
そのまま自分の存在が ....
私には
過去の記録と記憶を自由に塗り変えて
新たなストリーを嵌め込み
捏造してしまう癖がある
私は1955年2月17日に生年月日が設定されていた
これについて私は納得していない
なぜな ....
スナックねね。
その店名から彼は豊臣秀吉の正妻の名前を連想した。それは特別な歴史認識じゃなくて普通だった。
千葉に近くて東京のはずれにあった街。だったが地方出身で山間の土地から上京し就職して一年余 ....
頭でしか書けない詩人と
やたら命を叫ぶ詩人とが
一緒に荒野に佇んで
灰色に濁った空を見上げても
世界は何も変らない
世界は何も変らない
世界は何も変らない
世界は何も変らない
....
奇麗に格好良く
誰からも好かれて生きて過ごせたら
最高かな?
でもそれってかなり贅沢
じゃないかな
贅沢の極みかも
身なり身だしなみ
言葉使い
吐く息はいつも爽やかに
颯爽と行動 ....
心に愛がなくても
美しい言葉をたらたらと吐ける
心に愛がなくても
たとえ嘘でも言葉が温かいなら
冷たくなってしまった心を溶かすだろ
心に愛がなくても
怪我した指に包帯を巻いてあげら ....
便箋一枚惚れた女の名前書き綴る
封筒に入れて封をして切って貼って
郵便ポストに投函した
惚れた女の住所と名前を表に書いて
裏側の差出人の住所も名前も書かなかった
俺はなんて意気地なし ....
本気で文学をしたくて書いてそれをネットに投稿してるんだろうか
だとしたら私は底なしの阿呆だろ
全く生産性のない行為だ
別にプロをめざしている訳じゃない
娘には訊かれた
幾らかでも ....
若くて血気盛んな頃
私の作品のテーマは
反戦と平和だった
だけどね
本当はさ
すべては中身のない嘘っぱち
空回りばかりの
風車
何だか
カッコよくて
見栄えが良かったか ....
天気予報通り空は晴れ上がっていた。
夜。一人でアパートの部屋に帰ったら間もなく入口と出口を兼ねるドアがノックされた。
彼は独身で孤独感満載な毎日を生活している三十代半ばだった。彼女はいない。出来た ....
初めて好きになってしまった異性の事
その名前は確かに覚えている
でもその顔立ち 身長 体型、そして性格に至ってはほとんど思い出せない
その人のどこに惹かれ何が好きになったかなんて、すっかり記 ....
チチ危篤の時も
ハハ危篤の時も
私は
馬鹿みたいに冷静だった。
子供の頃
母親に言われた事がある。
それは祖母が急に倒れてその日の内に息を引き取った日だ。
夜。
親類や ....
高嶺の花は高値なのです
どんなに品が良くて奇麗に咲いていても
貧しい若者には
貧しい若者でなくても
離れた所から眺めるしかありません
そんな場合でも
涎を垂らしたり
唾を飲んだりして ....
職を失い
僅かな貯金も底をついたら
棲む所と食べる物がなくなります
そんなニュースや現実を見て
そうならずにすんでいる自分に
幸せを感じるのも自由なんですよね
結局
幸福感なんて ....
私は役人になれませんでした
私は銀行員になれませんでした
私は学校の先生になれませんでした
私は大企業の経営者になれませんでした
私は犯罪者にもなれませんでした
私は路上 ....
饅頭みたいにこの地球を真っ二つに割れたら
さぞかし清々するだろうな
真っ二つだから
公平均等に分かれるだろうけど
裂け目辺に乗っかっていたら
溢れて堕ちるだろうし
マグマだって垂れ ....
もしかしたらご存知でしたか
人の遺体が棺の中で燃える時 まるで生き返ったみたいに遺体が暴れだすのを
暴れ出すって表現はおかしいかもしれませんね
それは 例えば古い新聞紙に火が付いて燃えだし燃 ....
選ばれる事に挑戦するのは苦手
ずっと子供の頃から何にも選ばれなかったから
のど自慢にたとえるならいっつも鐘一つしか貰えない人
鐘一つと鐘二つの計り知れない差異の大きさを悩みになやんでいた青春 ....
下手くそ野郎
と、内心思っていても 女は嘘付く
演技するんだよね
女はその体の構造上
男には受け身だからさ
男の気持ちを思いやって、傷付けまいとしてさ
だけどさ
女の気持ちが ....
人波に飲まれたら、人塵に流れ着く
首都東京
その四文字に魅入られて最寄りの駅からJR線の電車に乗った
地方に産まれて、地方に育ち、最終学歴は地方だった
卒業すると地元に居場所を失っ ....
インターネットに文章を投稿する事に嵌っている
依存性と呼ばれる病気かも知れない
精神を蝕まれる領域に至ってしまったから
心療内科を受診するべきかな
もしだけどさ
受診したとして受け付 ....
人間の顔にも必ず付いている口
口は呼吸する為に
口は飲食する為に
口は言語を話す為に
主に有る
この世界の
全ての人の口
私の口はその内の一個
一日の24時間の間に
口は ....
穢れなき少女はとこしえに汚れなきままにいて欲しい
と切に願った
初恋の人ゆえに
木造のふるい校舎はぼんやりとした記憶の中に佇んでいた
雨が降る度に廊下の天井から水が垂れてきた
修理はされ ....
もし
もしもだけどさ
ある朝に目を覚まして起きだしたら
私の体に異変が起きていて
まるで天使みたいに背中に羽根が付いていたとしたら
そうなったら
私はこの人生を一度リセットして
....
一つづつひとつづつ
少しづつすこしづつ
慎重に丁寧に
焦らず急がず
積み重ねる努力が
花を咲かせて実を結ばせる
学校の教室で担任の先生が教えてくれた
でもね
だけどね
この人 ....
名前って、極めて純度の高い個人の情報だと思うよ
顔は知っていても
たとえ言葉を交わし合っていても
つい、気が引けて相手の名前は聞けないし
同様に自分の名前を言えない事って普通に有るよね
....
拍手も喝采もない
イイネさえも貰えない
わたしと言うステージの上にも
その場その場のシーンに応じて
証明が明るくなったり暗くなったり
するんだよね
音楽に
盛り上げられたり
盛 ....
誰も殺したりはしない
誰からも殺されたくはない
なのに
過去
一度や二度は自分を殺したくなった事実
それは
周囲や社会から 危うく押し潰されそうになった
現実からの逃避思考だった ....
学生時代も社会人になっても
一貫して
私は権力と呼ばれるチカラを持った事が有りません
ずっと誰かの下になって
誰かの指示や命令に従ってきました
時には誰かの思惑に振り回されて
自分 ....
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