遠くを見ながら待ってたよ

ずっと前からわかってたさ
きっと帰ってくるって

黄昏に紛れていればひとりでも平気

目と耳と鼻と歯と爪とひげは
何のために用意されているのか
何のために ....
髪を編んでいる
何かを考えているか
頬はなだらかな丘のようで
鼻先とくちびるがほんの少しのぞいて見える
髪を編んでいる
きっと何も考えていない

愛しく思う
いつまでも見ていたいと ....
ビッコは線を引くようにゆっくり歩く
道端に座り 静かな笑みをつくって休む
ビッコのまわりは街の喧騒とは無縁だ

この街には一年中実をつける樹がある
どこにいても鮮やかな赤やオレンジが目に入る ....
ノックを並べる
ていねいにていねいに並べる

ここにドアはない
どこにも行かないからと
誰も来ないからと
ひとり
鍵穴を塞いでいる

青空が闇を飲み込む瞬間
銀色が輝く
眩しくて ....
寺の裏庭から三、四人ほどの声がする
住職と仕事終わりの植木職人たちだろうか
朽ちた切り株を囲んでいるようだ
もう無理かね
もう無理だね
夕暮れが沈黙に呑まれていく
声と音が遠のき
九 ....
毎朝コーヒーを淹れる
住む場所が変わっても
毎朝コーヒーを淹れる
目覚めが良くても 悪くても
くやしくても

久しぶりに上等な豆を買った

ふたり分
ふっと息を止めて ていねいに ....
窓辺にネコがいる
闇に紛れ部屋を覗いている
近づいても臆することなく
ひげと耳をねかせ目を細めるだけだ

ネコを真似て尾を揺らしてみる
濁点を払うようにはうまくいかない

ネコが跳 ....
信号を待つ間
目の前の並木は滑走路のようだ
およそ30度
離陸する視線の先に
遠く煌めく白と銀
冬もお終いだね
バイバイ シリウス

透明な藍色に射抜く光は
冬を惜しんでいるのか ....
言葉が心を離れていく
忘れたいのか
憶えていたいのか
その狭間に紛れていく

空の心には
よくできたまがい物が
すり寄ってくる
ざらつきがない
苦味がない
後悔がない

生 ....
愛してる
愛してる
愛してる

なぁんだ
いくらでも言える
意味さえ考えなきゃね

愛してるよ
これから帰る
でも、待たなくていいよ
帰り道が分らないんだ

電車を待って ....
星座にはいれない星
そう、惑星

だからなのか
惑う星たちは
互いに近づき
時には
並んだりもする

だが、別れには惑いがない

月を挟み
それぞれ ....
  葉を食べつづけた
  休む間もなく食べつづけた

  蝶になった
  授粉を助けるよ

  花は開く
  今日も明日も

  ヒトだった頃の言葉が
  花に止まる

  あ ....
血は血となり

肉は肉となり

骨は骨となる


魂は心を試す

魂は心に眠る

魂よ

心となれ
わたしの居場所ってどこにあるんだろう。

そんなとこ、あるのかな。

会社にはないし、住んでる街にも、自分の部屋にさえないように思う。

電車に揺られていると考えちゃうんだ ....
ボクの髪を

フワッとおどらせて

鼻のあたまでパチッとなった

きょうの風

電気がまじってる

ボクはすこし心配だよ

キミ

まだ ....
祖母と母のお産に付き添ったことがあります。

母の横で寝られないさみしさから、

大声で泣き、だだをこね、母や祖母を困らせたことを憶えています。

ワタシは筋金入りの甘えん ....
砂を両手でギュッと握ります
ハートの形になります
ていねいに持たないと
パラパラと崩れてしまいます

砂をギュッと握ったのはカミサマです
このハートをね
シワ ....
  ペダル踏み、立ちはだかる森へ
  クヌギのカブト
  ケタケタと笑っている
  鼻のあたまに、汗かいといで




  役立たず、ひこぼしの魔法
  初めてのキス、天の川超え ....
  夜空がとってもきれいだから


  とってもきれいだから


  ワタシたちは


  二本足で立つようになりました
  ドアが開く
  た~だい~ま~

  アナタの声が響く
  遠いところから聞こえてくる

  た~だい~ま~

  出かけた時よりも幸せそうだ
  よかったぁ

  と
  ....
  ドアを開け
  右足から宇宙へ

  夜に青く消える

  帰る場所なんて
  なくなってもかまわない
  そんな気持ちで消える


  知らないどこかにたどり着いたら
   ....
  丘にぽつんと咲きました

  海が少しだけ見えます

  キミの声が聞こえてきました
  耳を澄ますと
  キミの指に摘まれました


  カーテンの隙間に
  ボクをかざると ....
  夜空があんまり遠いので 


  ボクたちは


  二本足で立つようになりました
  キミだね

  ね、キミだろ


  キミは音楽のようです
  メロディのウラ側に
  ウソがかくれていない
  そんな音楽です

  キミの中に
  声がわり前の少年が ....
  今夜は
  新月だよ


  小さな
  なにかを
  さがすのに
  月の光は
  ちょうどよいのです


  でも
  今夜は
  新月だよ

  小さなささ ....
ひさし(25)
タイトル カテゴリ Point 日付
waif and stray自由詩018/8/15 2:17
braid自由詩018/8/15 2:15
fool‘s gold自由詩117/8/15 3:08
my dear自由詩117/7/23 0:55
the unseen自由詩317/7/11 0:01
in the here and now自由詩517/6/19 1:03
night tonight自由詩11*16/12/8 23:09
シリウスから自由詩216/3/28 1:33
アフレイド オブ ナッシング自由詩315/9/29 23:09
愛の通過駅自由詩415/9/29 0:11
bye for now自由詩415/9/14 0:14
テンダネス自由詩4*15/9/5 22:27
穢れ自由詩215/8/25 3:20
遠い気持ち自由詩515/8/25 2:30
プール デイズ自由詩315/8/23 0:37
星の人散文(批評 ...215/8/20 23:26
シワアセ自由詩915/8/12 23:14
ナツノグラフィカ自由詩215/8/11 23:35
夜の散歩 二夜目自由詩215/8/3 23:40
一途に待つヒト自由詩215/8/2 22:36
夜に青く自由詩515/7/31 23:04
オール デイ ロング自由詩715/7/27 23:03
夜の散歩自由詩415/7/25 1:29
少年自由詩315/7/20 22:06
真っ暗い自由詩6*15/7/18 0:03

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