例えば知らない夜の町で
横にいる人が知らない人でも
いいんじゃないかな、

なんとなく寒さの中で
腕に温かさを感じたりして、

水にずぼっと潜った昔の記憶とか
目の前を通り過ぎる車 ....
洗濯物が乾かないね

などという君の唇の上にも
雨は降り続けている

僕らは夜や朝を過ごし、
時には指を結んだり
ほどいたりして、

時間の中で
同じことを繰り返しては
老い ....
笠間駿介さんという人がいて
その人の作品が好きだった

青空は何枚もプリントアウトして
ことあるごとに読み返していた

今でもあの頃の詩人たちのたくさんの
プリントアウトされた詩が
僕 ....
日常のこと、妻の思考

僕がPCの前に座ってこうして何かを書いている時、
大体妻は横のソファで読書をしている。妻とは本の
趣味が壊滅的に合わないので互いの趣向を批判する
ことはないけれど、読 ....
夜に思い出すことを
朝起きると忘れている

白い紙の上でダンスをする二人

余白は広がり続ける

指差す方へ
頭を向けて僕らは回転していく

ステップに次ぐステップ

夢の ....
閉められないままの真夜中

瞳孔が少し開かれていて
部屋の片隅まで見えている

隣の君は
無音で横たわる温かい肉塊

言葉もなく
思考もない

閉じられた身体の内側で
ひたすら ....
点火した花火が
薄く煙をあげて消えていった

細く輝く
糸で編んだ言葉を
解いてはより分けて
再び編み直す

繰り返して いつか
千切れて燃えていってしまう

手元からたちの ....
風邪をひいて
二日ほど会社を休んだ

なんて言えば伝わるのかなって
君は言う

ベッドの中で
夢をみていられるうちに
雨は上がっている

泣いてみたって、って
君は言う

隣 ....
起きてから息をした

水面をくぐる鳥たちに似合う
きれいな羽を編んでいる最中だった 

きっと君はもう随分前に
仕上げてしまって
春の水音の中へ
飛び立っていったのだと思う

あた ....
今朝
起きてから
また寝た

見せびらかす為に

夢の中ではいつも
踊っている

写真集で見たことのある
風景がさざめきあって重なっていく

のぼっていく日の光りの中で
僕は ....
またたび八寸(10)
タイトル カテゴリ Point 日付
例えば知らない夜の町で自由詩215/10/29 21:01
また、雨は降っている自由詩315/9/8 22:05
大昔のこと、夜のパレード散文(批評 ...315/9/4 21:27
雑記(メリーゴーランドの二人)散文(批評 ...215/5/1 0:08
白い紙の上でダンスをする二人自由詩1*15/4/27 23:23
ミッドナイト・チャンバー自由詩115/4/22 4:13
イグニッション自由詩115/4/10 23:31
風邪をひいた日自由詩1*15/4/6 21:43
すぷりんぐ自由詩3*15/3/28 20:08
そりゅーしょん自由詩115/2/25 0:02

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