今、 ひとつの 朝が 生まれでる

やわらかな 光りに つつまれて
きみの頬が 耀く

朝露に 濡れた きみの睫毛に
そっと 唇を あてて
まだ すこし寝ぼけぎみの きみを
目覚め ....
忘れかけた 遠い思い出は
もう すっかり 忘れよう
かすれてしまった 幼な子の 夢のように
もう そろそろ
砂に 埋めて しまおう

かなしみの色に 染まった
遠くかすんだ あこがれ ....
雪降る夜を
ひとりぼっちで 歩いていると
白い狼が やって来て
きみの心を
咥えていって しまうでしょう

雪降る夜には
ひとりぼっちで 歩いていては いけません
雪降る夜には
 ....
わたしの好きな お花は
 ね
  フリージア
      と
   すこし 顔を
 あげて
      得意気に
  あなたは いった

ふりーじあ?
 ぼくは
 そのふしぎ ....
こうして ふたりして
笑っている ときでさえ
ふと
悲しい想いに なることがある
ぼくの 前から
きみが 突然 見えなくなって
しまいそうな
そんな 気がして

遠い海の うねり ....
こんがらかったきみの髪に
巻きつかれたぼくの指で
ふたりの悲しみを
解いてみよう

いろんなところで道草をくい
いろんなところで道に迷いながら
いま やっと きみに辿りつけた
これ ....
   
    ?

どこに いるの あなたのこころ
捜せだせない
終わってしまった かなしみは
遠くへと 放って しまいたい 
どんなに 呼びかけても
帰るものはない
でも それで ....
遠く
遥かに
夢は
朽ち果て
おぼろげに 刻はながれる

空に 雲が ひとつ 浮かんでいる
風が 木の葉と 遊んでいる
おだやかな 初夏の午後
死んだ魂のように
はたはたと
 ....
猫捨て山に 陽が落ちて
カラスは 山に 帰れない
七つの子が 死んだから
私は どうして 生きられよう

夕焼け 小焼けで 日が暮れて
死んだあの児を 探しても
赤とんぼは もう 飛 ....
彼は いつも 何を 見ているのだろう?

それは たぶん、 永遠の時間と 無限の空間

けして 変わらないもの

彼は それを 見ている

みたまえ、彼の 軽やかな 足の運びを
 ....
南猫町駅前シャッター通りの裏道の角の隅にこじんまりと建つその名も高き「かねこでんき店」。
店主の金子タマ丸氏は電気起こしの達人猫でその燃料は「快感」。
タマ丸発電システムは消費者がタマ丸店主の ....
NEKOも夢をみるのかしら?

幼いころからの 疑問

死ぬまでに解きたい 謎

腹這いになって本を読んでいると
いつの間にか 背中にのって まるまっている

夜、寝るころを ....
月のあんまり紅い夜
迷い猫が 迷い込んで
あばらの透けた その躰
夕食の煮魚の匂いを
ぼくの唇に 嗅ぎつけて
しきりに 顔を おしつける

煙草の先に 火を点けて
欠けた小皿に ....
丑三つ時に 目が覚めて
誰かが呼ぶ 声がする
耳の底の奥深く あやしかなしく
わたしを呼ぶ 声がする

丑三つ時に 目が覚めて
真っ暗闇に 目が冴えて
見えないものまで 見えてくる
 ....
月夜の晩に
遠くで
猫が
鳴いています。

それは 激しく
狂おしく
まるで
赤ん坊の 泣く
声のようでも
ありました。

月夜の晩に
哭く声は
猫のようでも
赤ん坊 ....
猫は
誰知らずに ひっそりと
夜中じゅう 鳴いているのです

ただひっそりと つつましく
哀しく 鳴いているのです

まっくら闇夜の
その空に
かぼそい三日月が
突き刺さり
 ....
春の空は かぎりなく 青く
うかんでいる雲は かぎりなく 白い

ぼくは そのまぶしさに
目を 細めている

陽の光りは
ありとあらゆるものに
降りそそいでいる

ゆったりとし ....
いつも、そこに
風が
吹いています

お聞き 
風の声を
やさしく 耳を くすぐる 風の
ささやき

忘れないで
今日という日を
このありふれた一日が
どんなに たいせつな ....
桜舞い散るバス停の
ベンチに 二人座って
いつまでも 空を
見上げていた

いくつものバスを 見送っても
少しも
かなしくなかった

風に散りゆく 桜花
あとから あとから
 ....
回転木馬は 廻ります
ことくる ことくる
廻ります

まるで子供のように
陽気にはしゃぐ
あなたを 乗せて
回転木馬は 廻ります
ことくる ことくる
廻ります

あなたとの 初め ....
牙ネコは けして
にゃーあ なんて
軽々しく 鳴いたりしない。

鋭い牙 キラリ
百獣の王のように 吼えるのだ。

人間なんかに 甘えない。
ドックなんかに ビビらない。

そ ....
空を飛ぶ 夢をみた

子供のころから あこがれていた
空を飛ぶという 夢だった

鳥のように かろやかに
大空を 自由に 翔けめぐった

でも それは やっぱり ただの夢

あ ....
友だちのなかの笑顔のわたしは
ほんとのわたしじゃありません
感嘆符ばかりの 上の空の会話
いつも気になるのは スマホのライン
ほんとの自分を置き忘れている

傷ついてなんかいません 
 ....
少しだけ 夢をください。
ほんのちょっとで いいんです。

遠いとおい昔、
あなたは わたしに 愛していると 言ってくれました。
その時から わたしは あなたを信じました。
あなたは すっ ....
雪降る夜を
ひとりぼっちで 歩いていると
白い狼が やって来て
きみの心を
咥えていって しまうでしょう

雪降る夜には
ひとりぼっちで 歩いていては いけません
雪降る夜には
一緒 ....
流れ星、ながれた
願い事している間もなく ながれて消えた
淡い光が むなしく 闇夜に吸い込まれて 消えた

白い鳥、逃がした
唄わない鳥は いらない と言って逃がした
白い羽根が  ....
わたしの 死は いつまでも 死につづけ
わたしの 生は けして 懐胎することが なかった

いつも 腹をすかしていた わたしは
夕暮れの
白い闇の 澱んだガラスの部屋で
首を括った ....
開けといてください
あなたのこころの扉を
いつでも 入れるように
開けといてください

いつも あなたは 頑なに 扉を閉じて
わたしを 閉めだす
そのたびに ひとり かなしく
戸口 ....
ぼくの内には 一匹の魔物が 棲んでいる。

人間という 魔物だ。

鮨が食べたいと 言う。

ビールが飲みたいと 叫ぶ。

女と寝たいと 怒鳴る。

一匹の 人間という魔物が、 ....
あの空を 飛んでいるのは
UFO?

あなたには 見えません。

見ようとしない あなたには
けして 見えません。

あの空を 飛んでいるのは
人魂?

あなたには 見えませ ....
南無一(67)
タイトル カテゴリ Point 日付
愛歌Ⅱ <出発(たびたち)の朝> 自由詩115/6/12 20:15
愛歌Ⅰ <ぼくたちが生まれでなかった ずっと遠い昔から ...自由詩115/6/12 20:13
愛歌序章・冬<雪降る夜> 自由詩215/6/9 21:38
愛歌序章・秋<花の名は>自由詩115/6/9 21:35
愛歌・序章《夏》 きみは もうすぐ二十歳(はたち)自由詩215/6/7 22:30
愛歌・序章《春》 こんがらかったきみの髪に自由詩115/6/7 22:26
ぼくたちの光り耀くとき自由詩1*15/6/3 20:46
初夏の午後に自由詩315/5/31 16:44
NEKOTALGIA・Ⅸ <猫捨て山に 陽が落ちて&g ...自由詩215/5/29 22:02
NEKOTALGIA・Ⅷ <彼が それを 教えてくれる ...自由詩015/5/29 21:59
NEKOTALGIA・Ⅶ <かねこでんき店>自由詩115/5/27 17:38
NEKOTALGIA・Ⅵ <夢みるNEKO>自由詩215/5/25 22:32
NEKOTALGIA・Ⅳ <月のあんまり紅い夜>自由詩015/5/25 22:31
NEKOTALGIA・Ⅳ <丑三つ時に 目が覚めて&g ...自由詩115/5/22 22:54
NEKOTALGIA・Ⅲ <月夜の晩に 哭く声は> ...自由詩115/5/21 23:06
NEKOTALGIA・Ⅱ <真夜中に鳴く猫>自由詩0+15/5/21 15:40
NEKOTALGIA・Ⅰ <ふっくら毛の猫>自由詩115/5/19 16:30
いつも、そこに 風が・・。自由詩115/5/19 16:26
さくら自由詩515/4/8 15:55
夜の回転木馬自由詩515/4/8 15:48
牙ネコ、タマちゃんに捧げる詩自由詩215/2/15 20:39
空を飛ぶ夢自由詩215/2/13 23:12
ただ、ちょっと泣きたかった だけ自由詩415/2/8 12:13
少しだけ 夢をください。自由詩015/2/1 19:57
雪降る夜自由詩115/1/30 23:49
流れ星、ながれた自由詩215/1/11 23:49
硝子の部屋自由詩315/1/11 23:38
開けといてください自由詩115/1/10 22:46
魔 物自由詩215/1/4 18:50
UFO自由詩014/12/30 19:03

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