苦しむ決心
動く決心がつかない

私の名前は
中途半端サンドバック

動けば自分の堕落ばかり目につき
本当の自分とか見つけようとする(笑)

打たれ強いわけなく
足が生えたりもしな ....
地面に着くことも
天に昇ることもできない
何者でもない彼らは
自己否定と後悔を繰り返す

ああ
目の覚めるような
泣いた後の
ただ立っている
風を教えてくれるだけ
喋れるが沈黙

どこかで馬鹿にしているのだろう
簡単に壊し消費する我々を
小さく、待てない我々を

待っているのだろう
気づくまで

でも! ....
夕闇の霧雨で
金木犀の気だるさは土に染み込む

僕の落とし物は
人々の雑踏一粒

光を反映させてはみたが
苦しくなって
とうとう

ぽたり
卵色の嘘で塗られた部屋に住む
少年のつむじは左巻きらしい

枯れない生け花の蜜を食べ
彼の呼吸を生け花は欲した

外からの音が
クルミ割りだろうが
目覚まし時計だろうが
水爆だろうが ....
何も知らないように
素顔のままあなたは私の前を通り過ぎた

見れなかった
見ずにいられなかった

午後三時のやわらかな窓辺で
小さな小さなオレンジ色の
イヤリングがちらりと光った
嘘をついているとき、雲はきれいだった
そのままあの人は海の向こうへ歩いて行った

嘘に私自身が気づいたとき雲行きは怪しくなり
風こそ吹かなかったが
やがて降り出す雨、雨、雨
暗く生温かい雨 ....
たまのす(7)
タイトル カテゴリ Point 日付
サンドバック自由詩014/9/1 1:02
夕雲自由詩0*14/8/26 1:15
自由詩014/7/14 11:41
なみだ自由詩2*14/6/26 11:18
生け花自由詩2*14/6/23 1:33
イヤリング自由詩1*14/6/22 11:46
塩雲自由詩2*14/6/21 0:16

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