逃げなきゃ。口の中で繰り返す
熱がさめる瞬間がいつもこわい

あの日 赤いカーテンの部屋
わたしの手が酷く熱をもって
君のからだを傷つけたこと


*
*


いかなきゃ。喉の ....
ごめんね 誰よりも幸せになりたいの

午後の終わりにキスした
あいつの
可愛いあの子

白いシャツから透ける小さな胸に
唯一の純粋は響かない




ピアノ

君の傷みをわ ....
ハロー ハロー
喉の奥でとどまる

君の星で緑はもえる

二人の女は内緒話
うたにかえる

ピアノを弾いて

魔法の呪文
喉の奥でとどまる
秋の香りが残り僅かなあなたを
連れていきました

どこか 遠くの あなたを

待つ女にはなれません

言い切る前に
お行儀の悪い左手が
わたしの頬をぶちます

秋はふざけた科白 ....
黄色いワンピースと
濡れた髪
そっと

あなたのことを
何度も何度も
でも
二度と戻れない

写真のように残しておけない横顔を
出来るだけ忘れないよう

やけるアスファルト ....
あなたは美しい響きで
さよならと言いました

もう会えないかもしれない

思った
燃える緑をあなたは見ただろうか
わたしは、見た
命の強さと危うさを

美しさに殺されそうだった

だから、逃げたの
命 と あなた から

あっ
遠くで風鈴が鳴った気がする ....
愛はない
は言わないで

今日からは健やかに生きるの

脱いだ服は洗濯機へ
傘は傘立てへ

心が揺れるから
本は全て捨てましょう


愛はない
のに
溢れる

 ....
銀のスプーンで
目隠しした
あなた
うたをうたう

西日がさす
芝生に寝転んで
あなた
うたをうたう


なんて
全部、夢だったんだよー


お花畑はなくて
青いス ....
美しくあるには少し
強すぎるように感じます

胸は膨らみ

そして

衰える

当たり前のことが、こわい

母に似たにおいが身体中からするの

なぜかしら



 ....
いるみ(10)
タイトル カテゴリ Point 日付
発熱の夜自由詩115/7/6 12:02
ラドファ自由詩315/7/4 14:01
自由詩115/6/12 14:59
秋深まる前に自由詩414/10/10 8:41
重ねてる自由詩214/7/29 0:09
遠い自由詩214/7/28 7:46
夏の白昼夢自由詩314/7/18 2:39
今日からは健やかに生きるの自由詩214/6/27 7:41
微睡み自由詩214/6/18 16:24
自由詩214/6/11 20:13

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