夏の白昼夢
いるみ



燃える緑をあなたは見ただろうか
わたしは、見た
命の強さと危うさを

美しさに殺されそうだった

だから、逃げたの
命 と あなた から

あっ
遠くで風鈴が鳴った気がする

そうか、今は夏
日に焼けた肌がいたい
畳の上
濃い青と甘い微睡み
息を吐く

からになったグラスの中で
また、燃えた気がした
こわくなって
麦茶をついで、また眠った


自由詩 夏の白昼夢 Copyright いるみ 2014-07-18 02:39:20
notebook Home 戻る  過去 未来