雪の降る場所に
ぼくの人生はあった
雷鳴の鳴るその下で
ぼくはその人に出会った
野っぱらに立つ
樫の木ように
悔いることなく
根を張った

恋しいと感じたのは
何時から ....
都会のビルの中で
ポケットに手を突っ込み
吹き飛ばされぬように
掴んだ夢を
決して手放すな

悲しみや
喜びで
埋め尽くされた街角に
尖った言葉は
もう要らない
もれ出した嘘も
 ....
地平の果てに辿りついたぼくは
打ちのめされていた

25歳の夏に
時間の終わりがやってきた
空間もそこではぴったりと
閉ざされていたのだ
東京の新宿
早稲田通りを路地へ入った住 ....
工場の煙突が
なんだか
昔よく好んで喫んだ
メンソール入りの煙草

マルボロのように見えた
工場はモクモクと
煙突から真っ白な
人間の魂を吐き出して
コンベアの上に
ゴロリ ....
ナオミ

明日の午前11時に
成田まで
誘拐犯があなたを 迎えにいくから
電車賃も忘れずに
ちゃんと早起きして行くこと

それから
東京中の名所を リストアップして
メモに ....
オダ カズヒコ(65)
タイトル カテゴリ Point 日付
年輪自由詩1*14/4/6 19:37
街はたゆけし春は鍬の柄の熟まん自由詩3*14/4/6 16:45
25歳の夏〜39歳の春自由詩4*14/4/6 14:47
桜のある工場自由詩6*14/3/30 20:53
ナオミから もう一人のナオミへの手紙自由詩2*14/3/30 18:47

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