火と踊る 少女
薄い幕の向こう側で
遊ぶシルエット

僕は触れることができない
この薄い幕さえ引き剥がすことはできないのだ
音もなく
熱もなく
おそろしく暗いゆめで
見ている
火と ....
さよなら、って
どこからか
吹いてくる風じゃなかった

私が
恋をするたびに
ちゃりン
ブタさん貯金箱
思い出が増えていく

思い出が
いっぱいになった時

私は
ブタさん ....
あなたを抱きしめるたび
世界の果てに行ってしまうようで
なおも強く抱きしめるのに
なんで心は満たされないの?


雨の止まないこの町で
誰の病まないこの街で
愛が伝わらないのか
 ....
夏になると、週に二回のペースでプールに行く。
泳ぎに行くといふよりは、体を焼きに。
五、六回通へば、きれいに焼き上がる。

プールサイドを歩くと視線を感じる。
子供連れの奥さんの流し目と、ゲ ....
事実は小説よりも奇なり



そうは言うけれど



思い描いた考えよりも
事実が 現実が
かえって奇妙だと云うのは
かえって不思議だと云うのは
思考がそこまで及んでいなかった ....
きいてきいて UFOに乗ったんだよ
嘘をつくな嘘を
ほんとだって 目が覚めたら知らない場所で
宇宙人に連れ去られたってのか
そうだったみたい
ああそう そりゃよかったな
ぶじ帰ってこれたし ....
IN MY LIFE

お元気ですか

ときめいた季節は過ぎて
あの
真っ青な空があったことすら
忘れてしまうほど
ずいぶんと
私等は
目の前のことにのみ囚われすぎですね

い ....
凡人試験に落ちてしまったよ
冷ややかな視線、カバンの中

帰りの電車の中吊り広告
俺のことばかり、責めやがって

異端者ならば排除してくれよ
魔女狩りなら、そう、好きだっただろ
 ....
アフロヘアーを見た
どんなアフロかと言われても
きのこ雲のようだったとしか言えない
爆発なのかと言われても
わからない作り方を知らないからとしか言えない
ただ憶測でいいなら
ドリフの雷様と ....
ミジンコの仲間みたいな奴らに殺されたとうなり声を上げて独楽が回る
独楽が回るから戦争に負けたとただこねる奴らに爆弾を投げつける
戦闘機を差し向ける
殴りかかる
水攻めにする
日干しにする ....
あーーっていう名の絶望を

   あーーっていう名の感動を

あーーっていう名の虚無と

 あーーっていう名の恍惚が襲う



    後ろの正面は誰だと思う?



あー ....
ここにいるひとが
もしか
あのひとだったらと考えると
笑えるけれど
そんなわけも無いだろう
いくらなんでも

でも
こんなにたくさんいるんだもの
一人くらい
近いひとがいるかもしれ ....
貴方をこの手で殺せたら
消え行く炎の息を止め
今度こそ終わりに出来るのでしょう



私をこの手で殺せたら
増え行く憎悪の行く手を阻んだ
貴方すら忘れる事が出来るでしょう



 ....
  *

雨のにおいがする。
気がつくとそこには死んだ魚が呼吸をして
メールの件名には「ごめんなさい」が書いてある。
中身までは、見ていない。

  *

これで、三回目だ。
 ....
そうさ
僕らは迷いすぎたんだ
取っ手の無い扉は
押せば簡単に
開くかも知れないじゃないか。
鞄に付いた鈴を鳴らして
いそいそ
歩いてゆく人の気配を感じながら
わたしは
こんなことは後で打ち込めばいいかなと思う
そう思いながら
忘れないうちにと打っている
とても横になりたいくらい ....
ちっぽけな わたし

だれも みていない

それでも わたし

ここに いるの

ないて いるの

わらって いるの

おもって いるの

いきて いるの




 ....
日が暮れた直後の、ざわめきの残る生垣に囲まれた藍色の小道を一人歩いていた子供は、ふと道を抜けた向こう側に小高い丘が月に照らされているのを見る。

此処は。
瘡蓋のできた爪先のじくじくと鳴るのを聞 ....
ショッピングセンターの中にある映画館の前でぼんやりしてたら、女の子から微笑みかけられた。
「こんにちはあ」
はい、こんにちは。
やたらと体をクネクネさせる娘だ。
髪は、ほぼ金髪、派手なウェーブ ....
生きる意味なんてない

戦い続ける意味なんてない

なんのためにここまできたんだろう

結局全部無意味だった

それが 正しいのかもしれない


救いなんてない

 ....
生活をここから始めます
一つ約束事

頑張ります
きっと泣きます
くじけます

いつか
隣に誰かいます

知らない街へも
恐れず往きますね

広げて広げて
たくさん愛して
 ....
今日も何処かの角っこで
誰かの小指が別行動
ビルの前で飛ぶ甲殻虫
茶色い羽と足を広げ
その目に映る景色は
丸く歪んだ世界を映す

浮いてるように飛ぶ世界に
君の目でもいい
僕を映してくれはしないか

ショウウインドウの窓に
 ....
小さな命が生まれた夜
雨が降っていた
小さな命が生まれた夜
風が吹いていた

遠くで新しい
光が生まれて
此処では静かな
灯りがともっていた

自滅志向の矢印が
行き場を失いさま ....
((((((、

溺れていく、夏の、軌跡に、
揺れている、白い泡、虹の、
膜を掴んだ、君の、痕跡。

覚めていく、まなざしに似た、
夕暮れの、屈折。
恥かしげな、月の裸体、
蒼ざめる ....
本屋に寄った。
綿矢りさの本を立ち読みするために。
あんなにホメられたり、ケナされたりする作品とはどんなものかと思って。
ちなみに、基本的に私は生存中の作家の本は読まない。

『インストール ....
葛藤を抱えている者は健全であり、
また魅力的であるという見方は充分に可能だ
とかく雨のふる夜には、静かに寄ってくるもんだから気づかないんだ。

昼間、白い階段の踊り場で真っ白に光る空を眺めているような気がしていたんだけど
それは唯、曇りガラスがきれいに磨かれていただけな ....
夏が眩しい

溺れ谷に潜む
怪人二十面相
小林少年
少年探偵団
明智小五郎
それらを束ねる
江戸川乱歩
奇々怪々という名の
イベントを衒って
処せられる
コールタールの羽 ....
環形動物の好む
クチナシの花が咲いて
夏が来る

ふくらんだ
白い腹の上で
笑いながら
木イチゴの実を摘んだ
開かれた朝
口を閉じていたイモリ
小さな水たまりの底に
きらりと ....
未詩・独白
タイトル 投稿者 Point 日付
火と 少女は踊る その影を今唯ケンタロ...7*06/7/23 23:59
ハンドメイドでさよならをuminek...1*06/7/23 22:18
球形の呪い[group]木賊ゾク206/7/23 21:11
プールサイドにて三州生桑006/7/23 16:44
そうは言うけれどFUBAR2*06/7/23 5:55
ウフォ若原光彦206/7/23 2:18
いんまいらいふ蒼木りん306/7/23 0:14
「凡人失格」[group]木賊ゾク4*06/7/23 0:00
地下鉄アフロ若原光彦206/7/22 2:14
百円玉あおば2*06/7/22 1:24
オリジナルティmaumi006/7/22 0:32
こんばんは蒼木りん206/7/21 23:18
貴方をこの手で殺せたらことは1*06/7/21 22:13
テクノプラズム仲本いすら406/7/21 20:23
何を迷ってるの?[group]プル式7*06/7/21 11:15
ガス切れ蒼木りん306/7/20 23:48
かたすみ・・・『宇宙の塵』へ・・・さち7*06/7/20 23:19
毒のおはなし山本 聖106/7/20 20:09
うろたへる詩人三州生桑306/7/20 18:44
助けてKj506/7/20 4:44
ブドウの蔓のように続いていく藤原有絵6*06/7/20 3:04
箪笥がもっとも有名だけれどFUBAR1*06/7/20 2:11
かぶとむしmaumi1*06/7/20 0:25
誕生シホ006/7/19 19:52
溺れていく夏のいとう10*06/7/19 14:13
女子高生三州生桑306/7/18 18:34
つぶやきFUBAR1*06/7/18 3:47
とかく雨のふる夜には・・・206/7/18 1:57
溺れていく夏のあおば5*06/7/17 22:56
夾竹桃7*06/7/17 15:52

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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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