憐れみは 家族のだけで 満腹です 忘れられない絵は全て夜明け


夜明け 太陽は冷たかった


叫ぼうと息を吸い途方にくれる


海を見て空を見て途方にくれる


立ちつくし歩き立ちつくしている


おま ....
数千万の草ばかり残る

都市の端くれとして煉瓦を投げつけ一日疲れた腕

死にもの狂いのもの見ずもの忌み

入ってくる遠のいてゆく窓、窓しめて

実家の実写ねじたフィルムにあとあかり
 ....
幼芽杳として育つ樹海は母

不穏な沐浴美女の背に文字かすむ国へ

観客の涙を誘いつつ植樹

あきらめて針山へ川つくるべく

電球ばらまく飛行船ひっつかんで投函

正気のサボテン連ね ....
大好きと 気軽に言うな このやろう

知っている キミの大好き ご挨拶

ときめくな 私の心が 恥ずかしい

ふと気付く 私もみんなに 言っていた

大好きの 反面教師 せつないね
その公園では立ち枯れて百年の昔

霞む象 連れ去られていくのはわたし

焼けたトーストごと母の血を噛む

軒しつらえる無数のケーブル吐く氷塊へ

太字五本線農道脇で息する場所

焼 ....
暗闇の牛がつけてる耳飾り
雪女交通整理に借り出され
指伸びるあくまで体の一部として

家賃の上に成り立つ少年おもちゃにし

見知らぬマント誰だ父ではない

石油に濡れた手近所をかたっぱしからはたく

煙や土間の無色夢に見なおも横切り
 ....
山間部は雨ラジオから流れ部屋満たす

付箋ヶ原の風向き無記名逃げ場なし

つづりうつむく母親ノギスにも使える

出荷まつ木片に刷毛を差し向ける

影吊る梁よじ登るついのかわきに

 ....
こんにちは 人でなしです 元気です


月曜日 朝から僕は精神科


朝ごはん食べ終わったら午後七時


返さねばならぬ本から消えていく


ゆらゆらとアスファルトから蜃気楼
 ....
板突然鏡になり通夜飲み込む

星座を煮る鍋の古さが目にしみる

丘陵で鉄分とりあうあの頃のぼくと

カーブ艶やかなるを組体操がごみの山

疾き馬の毛並み越えかねる朝日

氷解けるご ....
明るくほつれだす端切れ黄泉と見脚部見え

天地間の空室 粒子でチェックアウト

らんたんを提げてまったくあかるい袖

分離帯へ病みかかる木の電飾であるく

花畑を下りた河口でみおくる油 ....
月の夢いちめんに辰砂のさばく



そぞろ歌くちびるにカステラの月



眠りの木ヘビの毒ふたつめの夢



月の下ひづめ鳴く声をきかせて
風流を語るにはちと近いぞ空

幾層もの雲の下気も触れない

提灯を連ねる紐が犬臭い

冬の射程に傾く夜の地平消ゆ

闇夜に一枚の壁が見え透いていた

台からの見晴らしに落ちんとすれ ....
うつぶせに寝た彼の下祖父帰る

驚いた家族「おかえりなさい祖父」

ワシとても腹が減ってる飯をくれ

ちゃぶ台で本人囲み三回忌

あの世には吉永小百合五人いた

父は母母は娘の頬つ ....
灯台は角 もたげた岬から石化

焼けたお守りから随分と尖った針

スカーフの死に場所まれに男の首

崖に印字ありいずれ閉じるつもりだろう

腰に鉄の装飾巨大磁石迫る

偽造する季節 ....
したり顔その方がいい不倫なら
移り紅どうどうとすりゃ良い余興
指輪する男に惚れる症候群
爪立てぬ癖持つ女に要注意
香水をつけぬ女に策士有り
倫ならぬ恋はどちらか合い知れず
縦に長い城が見え対岸であり草を刈る

拇印舐めるひとさしゆびはおかあさん

天井のゴム跡とがる
日に日に ねむるごとに

木陰から飛んで弾む砂地永遠にも似て

窓向こうは逆風 数年前 ....
木に留まりすべてまっさかさまにする

砂漠のぬしが栞としてのしかかる目覚め

謝肉祭見守る憂いの氷塊群

後ろ暗いと許されぬ林轟然と青く

堤防で祖父颯爽と小さじをかざす

陥落し ....
夕焼けが 淀んだ雲と 腐れ合う 出土せねば欠土とし学者母の墓前へ


閉じられた形跡のない倉へ続く道


こうも容易く陽動されては虹の赤へ


段差為すべきこと為し静かな養老院


阻む樹液 交響楽団 森を出 ....
森の奥に山あり月あり着陸す

出口しか知らぬと支配人は言う

影の頭の部分からちょうど支流になる

入っておいで 水深百メートルの風呂に

金槌に前科を付けてお返しする

流れ星見 ....
雑多なる手足ここそこ糸を吐く

木組みの台で踊れし彼女の木工ロンド

とびらはずす
 時候の挨拶 叔母が来た

荷姿でグランドピアノを弾くピアニスト

少年の青
連れ込んで
   ....
嫉妬心 要るか要らぬか 量り掛け うわずった声まなびやの真実を話す

苦い骨に顔しかめるべき名を聞くばかり

古墳からひとを見くだすのがお好き

ボールペン立つ夜の柱として次々と

翁の衣をかぶった土砂崩れが町へ

 ....
電柱立つよりかからずあかるために

蜘蛛が飛ぶてっぺんからてっぺんまで

三つのことば千の手法にて一軒の小屋

黒い婿に手を取られ階段のぼる

無神の岩場でルーズなポーズをとる坊主
 ....
切り捨てて笑って、何が穏健だ
立ち尽くしさじ投げ、何が政策だ
偽って嘲笑、何が努力だ
外に出ない 誰にも会わない 暗い部屋 嵯峨野線 坊主Macで ネット中 母親の教え如きで名を残す孟子がニクい


ようこそここへ 遊ぼうよパールライス


悲しみの 安☆息☆香☆酸☆ナトリウム


「日本一高い山は?」「富士山」「ブー山はただでー ....
川柳
タイトル 投稿者 Point 日付
義理堅くも猪口冷糖を下さる方へCl0*06/2/14 1:23
ふさわしい場所ヤギ2*06/2/8 0:44
閂釦黒川排除 (...406/2/7 13:44
なんかおぼえてる406/2/1 2:06
大好きセール江戸006/1/22 2:28
うそきみどり黒川排除 (...306/1/20 21:36
耳標北原春秋206/1/14 12:01
密室密度黒川排除 (...306/1/12 2:27
付箋ヶ原306/1/4 1:32
ラブホテルで葬式渡邉建志28*06/1/3 2:29
*黒川排除 (...405/12/26 0:00
ここでお別れ505/12/22 2:24
辰砂の月ヤギ3*05/12/14 14:41
黒川排除 (...205/12/12 8:39
空色遊園地ヤギ6*05/12/6 7:39
||||||||||||||||||||||||黒川排除 (...305/12/5 23:46
不倫。杉田蝶子305/12/4 2:45
コフーの古城黒川排除 (...205/11/30 2:26
こけし他105/11/25 1:28
不倫hiro205/11/18 14:21
二行空行黒川排除 (...205/11/18 14:14
305/11/10 14:15
くるうがにくも305/11/5 15:22
量りの量り汰介105/11/4 18:34
クラーレ!黒川排除 (...305/11/1 1:41
乙女の尻305/10/26 1:04
イデヲロギー完食2+05/10/25 15:00
究想の平和2*05/10/24 16:42
京都にてやまかつ005/10/23 3:16
現代詩フォーラムは大きなメモ帳じゃないピッピ4+*05/10/21 21:11

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【川柳】17音律「5.7.5」を基本とした川柳作品のみ受け付けます。川柳批評は散文のカテゴリへ。
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