追われると 逃げるか冷める 恋心
ぎゅっとして 慰められるのは 男だけ
卒業式 嫌いな女に ビンタした
10代で 干物女の 最前線
センター街 行きかうギャル男に 殺意わく ....
see me!see me!
僕を見て
僕を見て
中心に
座して根をはる
ナルチシズム
Identity
殺して生きる
マゾヒスト
....
愚者の唄
己が小心
奮わせた声
変えられぬ
視野狭窄の
人生観
塵芥(ちりあくた)
拾い集めて
意味を組む
ソクラテス
唱えた ....
三言に
二言「眠い」
朝ぼらけ
磨き粉と
洗顔料を
取り違え
あと5分
スヌーズ機能は
脳内に
ウィダーイン
飲むも5秒後
ベットイン
....
削ぎ落とす
等価交換
犠牲の羊
人一人
散らず成る業
一つきり
鋭(えい)は折れ
鈍(どん)は物事
貫けず
針と糸
時代を築く
二極の人種
....
蝉の声
花火とともに
消える声
何回も聞き返されてしゃべれない
馴れ合いでニコニコマーク苦笑い
意志投げて
波紋たゆたう
愉しき世界
スローイング
足を揃えて
背筋伸ばして
咎人よ
塞の河原で
遺志を積め
死の水面(みなも) ....
Silent
羊の群と
青い檻
(とてもとても静か。地球という檻に捕らわれた、羊のように大人しい人の群れ)
「明日」の意味
地球が一度
回るだけ?
(なにもしなけりゃ、意味なんて虚ろ ....
褪せぬ赤
通うぬくもり
繋ぐ糸
降り積もる
言の葉燃ゆる
午前零時
夢語り
遮る醜き
独占欲
毎夜ごと
織り上げていく
いつかの景色
夏の朝 ....
これでもか 笑えるめーる 君にそーしん
眼鏡の水滴外して見るぼやけて星空
雨に青い花畑は誰かの記憶
まろき我が妻は蛙の父の目だ
遅れて来る 古くさびれた息 谷溶け
鍵穴に最後の留守を告げてゆく
フラスコから身を ....
ウォーキング石仏いちいち撫でている
どこへ行こうが地球ばかりさ笑え
あからんの間で何人でも殺す
虫の音が なのでテレビをつけている
ひろしまと書いたがコンビニと ....
青い夜
私は私
別れ知る
河童溶けて鉄骨手を振るのみ園内
立体の森に潰されに川下り
滑車冷凍され動かずそこへ山が近付く
二本の陸橋翼に見立てるだけ入水
女神像内部は魂吹きすさぶ都市
床が這って外に ....
逢引の今日またしてもパトライト
半月や右往左往の尾てい骨
キャッチボール父投げ返す空財布
半額のシール剥がして見合いする
へその緒がいっぱいあって全部罠
天気図に愚妹押し当て銅線引く
鞄に灰詰め旅人塔遠くから見る
時が止まれる木を育てている砂漠の真ん中
零時着現地解散十九頭
立ちすくむ響きの行き止まりの野原
月にあるという ....
・2007-07-21
おうさまは裸だぼくも脱ぎましょう
生きている人のものだね神様も
俺の血でいい子を産めよ蚊のばばあ
脱獄のあとでこっそり寝に帰る
行間にアンゴルモア ....
猿が落とした果実も猿もやわらかい
蔓草ピタリと止まり中二階のある家
連呼して草原の上を吹きわたる
老人生き存え殺風景をかくのみ
霞破る舌なめずりに継ぎ目なし
近眼に花火打 ....
俺の稼ぎは飲み屋が使う
におい嗅ぎ大丈夫なら大丈夫
お隣が寂しい顔でほっとする
棒きれに耐久性で負けている
トイレが綺麗 おそるおそるだ
すぎた事を占っている泣きながら
麓浮上懐の時計二時を過ぎ
性を秘めてシスターなにかの水を撒く
冷蔵庫の側面ふと息つきトマト揺れる
線路錆びて夜の街濡れているという
建設途中のロビーで次の語り手待つ
妻は ....
自由形クロールで行け一人きり
Aカップ 水着泥棒のみぞ知る
あきらかに
宇宙人だと
ばれるやつ
{引用=隊長、昨日日比谷線内で接近遭遇しました。普通の人間ではありえない目の動きをしておりました。絶対宇宙人だと思います。}
気が付けば ポイント減ってる 辞めないで
時間だけ見られがっかりする時計
商店街が天と地 逆手に線香花火
悪路にゴザ敷いて電子ルーレット回す一団
冷淡に吐き捨てるネジ 汽笛遠く
星座低い宿破れて何もない空
受け皿に砂糖盛り上げ相容れぬ
ポテチこ ....
蝉時雨たまに入れ歯が落ちてくる
炎天の亀キャラメルと取り替える
花失い壁画に孤児の不滅見える
踊る文字 遺跡の空欄に向かって
祖父来ず農地の爪楊枝に近付けとある
こころ以外なにももたず砂漠に凹部
佳作の ....
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【川柳】17音律「5.7.5」を基本とした川柳作品のみ受け付けます。川柳批評は散文のカテゴリへ。
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