この「本文」っていう白い枠見ると濡れる
詩人なら解決すんな馬鹿
女子高生12個のボタンを弦に1曲
100億の言葉は1つの声に負ける
アイフィール ....
鏡のない部屋で山火事を知っている
三角の絵の前に浮く栓から泡
においする村を静かに人呼ばわり
土壁に脆い鴉が鳴いている
空席の朧に縋り尽くす妻
友の内側に鳴り響く湖底があ ....
二回目のテスト結果を信じます
天然度百パーセントを吹聴す
吉の日に占いサイトで過ごしてる
Bっぽくないわたくしの父は誰
双子らと占星術の因果律
....
じっとして
動かないでいたら
首が折れた
きたない手
にぎっていたよ
17歳
通知玄関に溶けている朝の日差し強く
うなじ洗う何も言わず 砕けてゆく舟で
縦に長い穴ですれ違うぬくい犬
息整う窓にうなだれ来る竹林
海に近い頬へ甲羅の痕つける
白日に広げ ....
パネルの群れ従え死す鳥パネルは北へ
公園にノコギリ引き右肩に担ぐ
模型都市あらゆる白い布以外
鉄降る夕方ガス立ちこめ手探りの赤目
眠りを這う温い蛇舐めた目さめて黒
ふめつ ....
心臓の裏から散る紙吹雪赤
時差で今発煙筒を挙げている
刺した画鋲の並行世界で画鋲抜く
引き裂く手の感覚思う丘の上
人魂がある草原はずっと青
何を思えば月のように浮かんでい ....
{ルビYou Suffer=ユー サファー} 硝子の飯喰え {ルビYou Suffer =ユー サファー}
You Suffer {ルビ心=ゴミ}と石くれ You Suffer
....
・2007-09-09
頭脳線ふたつに裂けてゆく体
あっぽうと呼ばれて赤くなる林檎
煙草から目薬にして十日間
この中にまわしを取った奴がおる
・2007-09-1 ....
そのジョーク
醤油顔
なら
許すけど
反省がたくさん出来る三面鏡
一駅を歩いた分がお小遣い
働いて石鹸汚し働いて
小春日や謝っておく手短に
配っても配っても煙突
冬銀河こたつの上にあるとい ....
流域に微笑むかしらがのお婆
湯が森にしたたる空の背中から
ストーブに寄る祖父千度目の感応
逸脱した章の一部に爪を下ろす
濡れかかりに廃墟を突き出るホバークラフト
眩しい森 ....
欺く地図逆さにし折る鶴の形に
光る雲なんか見たことない黒い水の排出
やまくさかんむりさんずいへんひとはしらはし
町並みを星が遮ることもある
渦なれどなぞるには感覚を要する
....
差し引いて削っても足りてない
薄い封筒重ねていく青ざめたスクリーン
花うしろひらく色すみればたふらい
水面の鳩分裂し沈む石
絶えず笑う女と袖を結ぶ習わし
搾られる以前の果汁内包する墓
雨に浸るきれいな ....
踊る阿呆見る阿呆つれて飛んでゆけ
雨くわえ曇すててゆく鳥の群れ
風ふいて燃えないゴミの笛ひびく
人のこと言えない自分ふくれゆく
言えぬまま言おう ....
ちゃんちきち、
しゃくりしゃくしゃく
ふわ、ふわり
おんなのこ
あ、そこのけそこのけ
変態が通る
司教が柵を出るそれまでの恐い蛇
糸あっさりと天を衝き静かなる燃焼
鳥ら遊ぶ糊の湖の低い空
カサカサと鳴く魚枯れ木に漂う
絵の両手に持て余す渦模写間に合う
這う背中を受話器 ....
夢かなう
なんて嘘を
言わないで
レモン汁
酒さばさんマ
わからないゾ
隣のおねえさんいつもフランスのにおい
屑篭の唇太陽にも濡れ
出世して消しゴム係補佐になる
見たことも無いのにやはり遺失物
空っぽな時もドキドキする器官
....
十字路滴るほど赤く頭上に滴ってくる
壁に乗って花の柱を見上げている
みずうみとまぶた重なり合うまどろみ
虫の音に噛みしめられて向く左
逃げ来た豚立ち上がり我を干すかの回想
....
どこまでも巨大な川の字の一画
火を隔つ窓に照らされ痣を見る
屋根に垂れて足りるインクあと西に沈む
弾いている鍵盤に指輪置く婦人
書は棚に慄然と収まり雷雨
骨を糸で吊し・持 ....
電気をつけて
ぶっ倒れるまで
起きている
缶詰は
ラベルがない方が
うまそうだ
ねえ、スライ
ファミリーアフェアって
どういう意味?
蝉時雨 揺らぐ残像 夏の余韻
雨止んで 水溜り越しに 映る空
花吹雪 別れの言葉は また会おう
夕間暮れ 川沿いの道に 影二つ
満月に 遠く離れた 君思う
夏祭り 花火と ....
警官に職務について質問する
駅員になったが台風の身代わり
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【川柳】17音律「5.7.5」を基本とした川柳作品のみ受け付けます。川柳批評は散文のカテゴリへ。
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