白鳥の銀河貯水池セラフのそよぎ
鳥葬の似合う枯野を探しけり
袋とじを開けてガッカリ畳替え
夜空を突き破る
中天の
三日月
正解は芦田愛菜だよ初氷
初氷新宿駅に向かう足
極月の丸いお尻のピアニスト
極月の国は機密に覆われて
炉話の途中で花を出す手品
寒潮やチェックアウトは十一時
卵酒ブラックジャックのマグカップ
冬茜芸妓舞妓の長い影
寒暮の灯点けないままでドライジン
夭折と呼ばれない歳冬の暮
冬の暮なんにも思いつかへんわ
ボーナスをピアノに落とし無音かな
サイコロでボーナスの額決めている
ボーナスが妻の笑顔を奪いけり
また愛に裏切られ泣くレノンの忌
曖昧さ
含んで
本日土砂降りにわか雨
大雪やアスファルトから生えたる草
冬の虫脛に傷ある党ばかり
凡人は凡人なりに小粒牡蠣
冬の園悪法作り無くす支持
冬の園注射の跡がありました
冬の園日付入れない領収書
幽体の交差が織りなす夜空かな
もう二度と帰れぬ街と都鳥
見上げてる黄ばんだ空に百合鴎
貧乏や空に怯えたる百合鴎
57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97
【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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