修学旅行行きたくなさすぎて
体調悪いフリして休んだんだけど
クラスの子たちがみんな心配してくれて
おみやげとかもらっちゃって
どうしようって今なってる
騙して ....
美しいあの人の
うんこを毎日貰いに言って
食卓の上に飾りたい
ハーブの香りがして
手作りシフォンケーキと
よく合うの
うんこでキャンドルを作るのも良いな
クリスマスの夜
あの人のうんこ ....
時間に穴を開けてつなげるのが
タイムトンネルで
空間にやたら穴が開いちゃうのは
小松左京が書いてた
認識に穴が開いたら
きっと一種の認知症なんだろうし
心に穴が開いたらそれは失恋
な ....
吹く風の光を乗せ
光を掻き混ぜながら
在るもののカタチを造り
また崩しては吹き抜け
ふっと今日も路傍に 石
、あの日 高さの緊張から見入った闇の深さ
、観識る肉体を破滅破壊スル赤裸 ....
屋根裏で音がする
目玉焼きの
黄身に僕が2人 あれ?
やっと二黄卵だと気付いたのは
陽がつむじ を叩く頃
こんこん、と
ノックすることの 恐怖
ひよこが顔を出したなら
招かれざ ....
冬の乾いた青空を見上げて
生きていて良かったと
何度でもそう言える
喜びも哀しみも
ついには過ぎ去っていき
命燃える歓喜だけが
全身の血管を貫いている
○「ボケた」
僕は「今日は何日」というのが
カレンダーを見ないと出てこなくなった
そのうちカレンダーを見ても
出てこなくなるだろう
○「独居老人」
散歩の途中に
ちょっと立ち寄って
....
首都圏の歴史匂はす五重塔そばで寝るのは文筆家かな
どれほど日々の暮らしに追われても
これがうまくいかなければ
とてもまずいことになるということを
なんとかこうにかこなしてみても
かかえた罪はきえてくれない
食べることが ....
なにをつくっているの?
なみをつくっているよ
それはたいそうむつかしそうだね
そうでもないさ
るるるは上にいく
りりりは下にいる
ただそれだけだよ
ハゲちらかしたベンと
昨日、一時間だけ話した
初めて会ったときから10年経って
えらくかわっちまったなあ、って去年
思ったんだぜ、って言ったら
ベンは頭を掻いて
毛髪が爪の間に ....
なまめかしい赤い舌を
あたしにみせてください
なにも清くもない無音の闇が
好きな訳ではないのだから
光ふりくる蒼空なら
あたしを新しくしてください
なにも冷た ....
人はみな線香花火のようですね
ひとりで家にいるから寂しい
というのはありきたり
都会の喧騒の中で寂しい
というのもバリバリ既視感
寂しさに貴賤はないとする
軽重はあるとする
浅薄深慮があるかは知らない
寂しさと孤 ....
つぶれた靴を
見ていると雨を思い出す
ほの明るい 窓硝子のむこう
僕の心が僕の心に変わっていく
その間も絶えず 雨は降り続けている
米粒一粒分の確率に
もしかしたらと思う
藁にすがるつもりで
紙幣を握りしめて
くじを買いに行く
夢は大きくジャンボで
テレビCMの歌が
頭の中で鼓舞している
診断の後の朝
くもり空の下に
駅へと足早に歩む
ひとひとひと
吹き付ける寒風、
在る者の輪郭を
もはや形造らず
一群れの隊列を
容赦なく凍らせ
吹き抜けていく
改札を潜れば
....
黒電話の尻尾に
ボールペンを巻き付け欠伸
落ちた文字
を掬う気もなかった
引っ掻かれた痕、は
途端喋り出した
絵のない額縁
のようなホテルの窓
ひた、と
冷たい壁に頬擦りし
小 ....
混迷の闇の中を照らす一筋の光。その向こうにあるのは、希望ばかりではないぞ。
リストカットする。自分で自分を傷つける。何故自分でそんなことをするのか分からないと、彼女はいう。
図書館へ行けば色々な本 ....
誕生日のプレゼントに
かわいい小鳥が欲しいのだそう
箱入り娘の願いだから
意気込んで狩りに出かける
ところが
意気込みが強すぎたのか
生け捕ったのは
巨大な怪鳥
かわいい小鳥とは似ても ....
夜になれば 月を殺して
くらやみから
星を一つ引き出し
ガムのように噛んでみるか
うん
しからば
さらば
悪魔になりたかったわたしだ
箒に乗って
指呼のあいだにきらめく
星 ....
指先に透き通って
春の朱の血潮が浮かびあがる
女は白雪の様な顔を両手で隠し
泣いていた
あれ荒んだ心のあなたは
客の少ないバーで何故か気さくに語る
笑顔の背後に宿る夜更け ....
黙祷があなたを訪ねて来た
笑う門に来る福もあるのに
豆腐の角に頭をぶつけて
わたしの父は
大人しく一生を終えた
あなたは黙祷と
何かしゃべりながら
優しい手つきで
機器の類 ....
甘ったるい
紙の本たちは眠りこけ
つみかさねられたその時間は
子守唄よりやさしい響きを感じさせる
かなり音程の外れた歌声で
耳を撫ぜるように笑うのは君かなと
つきとお ....
悲しいですね
苦しいですね
人は誰しもただ独り
後ろ姿を追いかけても
戻ることなどできなくて
ポツリと独り呟くことばかり
交差点ですれ違った人があの人に似ていて
ポロリと一粒涙を流し ....
目覚めている私の前には現れない
ずっと待っていたのに決して
出てこない気配あっても黙して
祈っても願っても姿を見せない
その名前はたくさんあって
その現象を呼ぶ名もたくさんあって
だか ....
ひみつ
口にもしないから
風も通らずよどんで
古い醤油瓶底のようなそれ
そんなものが胸のすきまに
たまって
口がどんどん重くなる
もう一言も発せないから
すこしばかり目 ....
今までは数えることもなかった
あと何回会えるのか
誰もが背負うカウントダウン
先が見えた時だけ思い出す
できるだけいくつも季節を乗り越えてくれたら
思い出を一つでも多く記憶に残せたら
願い ....
千里の浜の渚に寄り添い
ひとりの人が海原をひらいた
開くべくもなく海の紺碧を開き
巨大な炎の渦を渚に打ち上げ果てた
浜辺の人々は息を呑み足をとどめて
巨大な炎の渦が減速し窪みゆく一処 ....
くまちゃんにピンクのパーカーを着せて
代官山を走らせる
みんなが『何?』って振り向くような
かわいいポエムがいいんじゃない?
詩は言霊だとか言うな ....
79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
0.57sec.