夜明け前の
ゆっくりと青くなっていく町で
会ったことがない人に恋していると
僕の意識も
やさしい光にそめられていくようです
僕は君が好きです
それがとても、嬉しい
真昼の
夏と ....
水色ではない水の色
透明ではない透明の色
その透明の色彩で
僕の傷を塗りつぶした
傷ではない傷の色
触れようと無数の手がのびてくる
遊牧民時代の血が
僕に色の螺旋を埋め込んでいた
透明 ....
なんだっていいよと言いたかった
あなたがさえずるのが聞こえたから
音の羅列があれば
どんなことでも想像できたから
となりの部屋で
だれかにむかって
さえずる愛が
わたしにだけ聞こ ....
○「まさかの人生」
多くの人たちが
思いがけない病気で
思いがけない事故で
思いがけない災害で
亡くなる
「ま さ か こんなはずではなかったのに」
という
思いで死んでいく
まこと ....
結局一生かけて
私が求めてたものって
自由だった
そりゃもう
孤独にならないわけがなく
そして
それこそ
自分が得た宇宙なのだった
伏してつらい時を経て
人の優しさを知る
億の人波の中
ささやかな善意は
いつも埋もれている
普段目に見えないものを
この目で見たことは忘れない
沈黙に泣かなくていい
星が見たければ
....
夜中に飲む
コーヒーの美味しさ
寝過ごした朝の
部屋の静けさ
どこかで飛んでるヘリコプター
チラシの裏を
埋める言葉もなく
空白を満喫する
それは
保健室のベッドのような
背徳の柔 ....
天国も地獄も信じてはいないが
死んだらやはりどこかに行きたい
煙になって消えるだけでは
あまりにもさみしいから
海の見えるところに行きたい
サーフィンにも水上バイクにも
磯釣りにも興味 ....
残されたこの心
コンクリートにぶつけて
{ルビ魂=たま}を割る
傷つけ
傷つきながら
九月の別れ
きみはぼくより
乾いた白い路を選んだ
全てを捧げようと覚悟したのに
きみは遠くを目指 ....
晴れた空
16℃の外気がちょうど過ごしやすい
道明寺を丁寧に黒文字で切って
食べる私は春疾風
光を浴びた樹々の緑が
憂鬱の裏付けとなるにはまだ早い
サンフラワー
お前はもう一度そ ....
無数の甲虫が這いずり回り鋭い牙をカスタネットのように鳴らしながら俺の皮膚を食い破り体内に侵入する、乱雑に食い荒らすせいで俺はまるで使い込まれて捨てられたズタ袋のように大小様々な無数の穴で埋め尽くさ ....
お祭りの命懸けのおめでたさも
思考抽象化の濾過じゅんかも
体験し尽くしてこそ
人生の美酒 、
呑み干し心残す処無しと 。
君から出られない
息は できる
天窓には触れられる でも
くぐるにはどうしたって 想い出で肥大した頭が邪魔なんだ
君を壊さなきゃ出られない
恋で肥大した自分ごと砕く覚悟は
まだ、無い。 ....
祈りや願いを書くことは容易い
けれど
必要な事だとも思う
だから
夢みたいな事を書こう
世界が平和で幸せでありますように
ん、見覚えが... ....
ただ秋になって嬉しかったのは
光りの眩しさをただ
心を突き刺す艶かしさだと
勘違いしたこと
触れることもできない
罪だったのかもしれないね
それでも
そのあとの悲 ....
昨夜の嘘はあなたには通用しなかった
思考の引き出しにある秘密が小さく震えるのを抑えきれず
あなたの唇が弱いところに触れると思わずこぼした
照準は1ミリの狂いもなく急所をとらえ逃すことなく
脳天 ....
色付く夕暮れ最中に
死にかけて居る己、
自らの遺体を想い観て
微笑って一歩前に踏み出す
もう失うものなども何一つ無く
全宇宙が自分に向かい口開いて居るから
自らに育て続けて来た自己委譲の力 ....
窒息から逃れたいのなら
おまえの起源を追う為だけに
寧ろより深く潜行してみよ
濡れた雛型を金属の鞄に格納し
霊魂だけを標本に仕立てる職責をわたしは背負う
遥かな帰途へ篝火を焚く周到さこそが
....
排水孔を這い登る
ミッキー・マウスの掌は赫い
使用済みの憐憫を喰むべく
セイラムは既に管理下に在ります
亡骸に簒奪されたのは
孵卵器とその欠陥
嚥下した柘榴を吐瀉せぬように
乳腺が咽喉を ....
時々
人知れずつぶやく
「捨てる神あれば、拾う神あり」と
時々
晴れる
時には、
捨てる神と拾う神が同じ神の場合もあるだろう。
時々、自分のことを
捨てる存在が自分の時もあるだろう ....
恋わずらいの人魚に声を貸した
異形がしあわせになるのを見たかった
吟遊詩人の夢折れそうなカラスから声を借りた
喉を巧く操れば 最高に扇情的な旋律が紡げた
人魚に貸した声は戻ってこないだ ....
一滴の水は川となり海へと続く
きみへの想いを流し
その名を呟やいた
きみは白く乾いた路を選ぶと言う
その純潔が硝子のように突き刺さり
片翼を失った鳥のように飛べなかった
埋火に火照 ....
「何回だって言うよ、世界は美しいよ」
(羊文学「光るとき」)
九月、未明の町は
ひんやりとして
青いベールに覆われている
ずっと乗っていなかった
自 ....
想望されていた標は
産聲と共に遺失してしまった
一本の枯枝
鮮明な暮相のなかで
それは赫い雫を滴らせながら
壕を指し示す
雪片と足跡を北風が浚うころ
刑吏の貌は逆光に黒く
まるで給餌を ....
土砂降りの雨がおまえを濡らし、
からだが小刻みに震えているのを見た
星の巡りじゃなく、俺はここにいる
華奢でしなやかな声をキスで塞いだ
信じられるのは、息と瞬きだ
うなじや首筋 ....
「死ねや死ねや。死にたいなら、死ねや」
と信長の如く唱えるタレントがいて
「死にます、死にます」
と易々と従う国民がいる。ンなアホな! 安い国ニッポン。
なんの捻りもない。ありのまま、そのまん ....
根なし草だった私が、
根を張ったのは
夫でした
夫に寄生して
ほとんど養分をもらうばかりでしたが
ほんの時たま
養分を還流できたと思っています
例えば、バーバーのアダージ ....
ぼくは何処まで行くのだろう
できればアンドロメダまで行きたいな
幼い頃のプラネタリウムの想いで
今でもゆっくりと誘うから
やがて逝くのを待っている
半月、宙に輝き在り
肉体、疼痛の際に苦っ
あゝこんばんは今晩も
別れた妻も子ども等も
こんばん同じ半月見入る喝
道にこぼれた水みたいだ
自分の事をそんな風に感じて
所在もなく目をつむる
心臓は脈打ち
息をしている
ここにいる
その事は
どこに行っても
同じだろ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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