さあ悟れずに生きていく
線路に財布を落とすようなとき
駅員がひとりもいないようなとき
....
来たので、
わたしは
行きます
黒ずんだ窓の向こう側
鳥たちが飛ぶその上を
沸 ....
オオカミ男の
口吻が隆起してゆく
ホラーメイクに
興奮もすれば
タレントの妹の
小さな ....
もし分業なんてしていなかったら
どうだろうなぁ
農家もなければ
猟師もいない
食うために ....
滞在時間が近づいて
右手からプラズマが出てる
あなたの食べてるものを食べてみたかった
....
めざめ また往ぬ
途上の椅子 ひとり
とほきこころ とほきねむり
....
洋服の下に肌があるから
秘められた場所で会話が出来る
鍵を渡さない私はいつも
肌が透けるス ....
死にゆく蛍がかじった、かもがやの隙間の細い風
すっかり軽くなった腹を抱え
夜霧の中をしっとり ....
だれも自由をうばえない
君の自由は君だけのもので
でもね
僕の自由は遁走することだけなのだ ....
特効薬はないか?
「特攻服ならありますぜ、旦那、」
玉手箱だな。
玉手箱を開けよう。
白 ....
暗雲とした月のない暗い夜だった。
わたしは人影もない橋の歩道を行ったり来たりしていた。
もう ....
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