ギターを弾きながら
ぼくをあなたは外に誘った
可能性なんてなかったのに
あなたはギ ....
重金属のアラカルト
沈んでゆきます
沈んでゆきます
波があるのに漂えず
沈ん ....
私が今、ここに立っているのは
素朴な一つの謎であり
今日の場面を、静かにみつめ
掌にのる
....
第二章
「アタリメもじつはファミマがちょうどいいんだよね。」
「え、そうなの?」
「あ、コ ....
大きな椅子に縛り付けられた貴方を強く睨み付けた
嘘を吐く度電流が流れるから正直に答えてね
私 ....
さしだせば
手を取ってくれるほうへ
手を握れば
握り返してくれるほうへ
ゆっくりゆっくり
....
絆は悲鳴を上げる
壊れたオルガンから吹いてくる
冷たい無言の侵食に
皮膚は乾いて剥がれ落ち
....
トントン
トントン
トントントントン
トントン
トントン
トンットント ....
わたしのなかから
遠い声がする
ふるさとよりも
遠いところから
その声にさそわれて
....
紺ではない 青でもない
空には 空のいろがある
幹ではない 枝ぶりでもない
木々には 木々 ....
まわりに合わせなくても
いいことまで
気を使って合わせている人が
多いのではなかろうか
お年 ....
光の中で 輪になって 踊る人達
喧騒を離れた アスファルトジャングル
照り返しの陽射しも 落 ....
自称詩人のジジイの特徴は
他者の引用が多い
しかもそんなん誰でも
知ってるよ!っつうのを
勿 ....
軽やかな指先で美しい旋律を奏でている
貴方のピアノの音色がとても好きだった
薄地のカーテン越しに ....
どこにもいない自分を探した
どこにもいない自分は
本当はシンクのなかのボウルに
貯めこまれ ....
これから咲く花
もうすぐ終わる花
今は咲いている花
枯れ落ちた花
夕暮れ
帰路を急 ....
映える緑の並木道をゆくと教会がある。
尖塔が銀色に輝き、裏手を流れる川のせせらぎが聞こえる ....
週末に逢う約束
部署は同じ
私たちが付き合っていること
たぶん誰も知らない
仕事中つ ....
第一章
今年の正月前後の二週間、
心の中を台風が通り過ぎて行った。
去年の秋、
....
こころ泡立つひとの夢しばらくは会えないね「嘘、もう二度とだよ」
実家には南極の絵があったけどぼ ....
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