久しぶりに
一人が好きなんだ
と言い聞かせる
繰り返し繰り返し
自分をなだめて
寂しく ....
のっぺらぼうのように
ありのままを
否定して生きた
全き愛のひかりに
こころは解放さ ....
きょうは電磁晴れ
ドイツもオランダも
ギリシャもナガサキも
世界なんて波の調べ
....
朝方、目が覚めて
日常という乾いた渇望に水をやる
夜の暗闇は意図せずに
悲観的だった
動い ....
キラキラ 光る 蜘蛛の糸
白い 東の 朝の空
雲が丸まり
綿菓子になり
甘い蜜の ....
うつむいて幸せ色を飲みほして茜の空に消え入るため息
あの時の白い日記を一新し古びた銀貨を落とす ....
ウッドデッキの
木と木の間の細い隙間に
花びらがすすっと入っていくのを見た
少し離れたとこ ....
官僚の答弁書を読まないでよくなって
ほっとする大臣もいるかもしれないが
多くの大臣は
「仕事人 ....
秋になったから
蝉はいないんだよ
でもお父さん
じゃあ蝉はどこにいっちゃったの
突然 ....
大風は
わずか一時で
よわいものを
破壊しつくして
北へさっていった
飛ば ....
海は水平線を
鋭利なナイフのように突きつけてくる
想い出は残照の別称であり
水のように浸る憂愁 ....
担当医患者の言葉聞き入れない自分の考え押しつけるだけ
文明の発展遅くさせているどんな未来が待っ ....
夏の空、玄関口
立ち尽くす己
庭木の揺れ、うねる大気
ああ世界が広がっていた!
己とは無 ....
ペットボトルやビニル袋を持ち舞台奥を通り過ぎるだけのガヤのアドリブのたのしそうな姿、にうんうんと頷い ....
青年時代のとある地獄は、青いヒヤシンスの未熟なか弱い花々のようだった。
架空の庭園に咲いた憂い ....
自称詩人は
飛び込み自殺予備軍だから言っておくが
てめえら死んでもいいけど
いや、すぐに死ぬべ ....
さびしいというのは
状態としてはべつに悪いことではない
それに起因して
やがて悪い ....
ガラス管のなかに生身をむりやりねじ込まれるみたいな感覚が長いこと続いていた、閉塞感なんて月並みな言葉 ....
{ルビ昨夜=ゆうべ}みたのはなんだっけ
昨夜みたのは金の星
応えたあなたは誰ですか
通りすがり ....
君が駆けつけた時わたしはきっとそれこそ
垢にまみれて転がっている瓦落多
といっても過言ではないあ ....
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