これまでに
書いたような気がする
同じような詩を
似たような詩を
これからも
書い ....
右足を後ろの方に伸ばして
膝を曲げずに
足の先を頭の後ろへつくように
持ち上げるようにして
....
芥子色の毛球が
冬 おもてで鳴っている
うるうると 陽のひかりが
今 ....
二十年前は1997年だ
まだ、うまれていない子もいるかもしれない
そうかんがえると、まだ、う ....
後悔先にたたず。
二十年も前のこと、そのときはなんでもできる気がした。
ビールも20杯はひとりで ....
道沿いのコスモスが歌う
妖艶な触手を張り巡らせて
おいでおいでと手招いていく
こちらに ....
マーラーの陶酔
酔えば酔うほど狂う
第一交響曲はてしなく穏やか
アイスクリームのごとく
まど ....
大きな傷
心に付いた傷
ふさがらないと思った
傷は
月日が癒し
今は ....
朝起きて朝食をとり
珈琲を飲む
テレビニュースは北朝鮮のミサイル問題
またか・・
息子はパソ ....
今日の午前三時
痛む肉を携えて
部屋の暗闇に沈んだまま
私はひたすら夜明けを待っていた
....
わたしは黒いかもめ
貴方の後ろをついて飛ぶの
珍しいでしょう、黒いかもめ
貴方の影と同じ色 ....
静寂は ひとしずくの海
見つけたときに失くした
永い 一瞬への気づき
目覚めの夢の面立ちのよう ....
硝子の頂点に光あれ
砂は踊った
キラリ キラリ
くつわむしの声
点点点
....
五十も近くなって
懺悔の意味がわかりはじめた
世の中は夢まぼろし
そこにとらわれて ....
過去に置いて来たはずの想いが
延々と生き抜いて蘇る
誰かが蒔いた白い花のように
今も時々あなた ....
僕は振り返ってみると
自分の弱さや醜さを
一生懸命に隠して
生きてきたような気がする
「逃げ ....
夕暮れ、時は奏で、美酒に酔う。
天空のカーテンは降ろされ、夜が舞う。
見つめる瞳に、 ....
子供の頃よく食べた
今でもよく覚えている
綿菓子を食べて
ふわふわした
夢の中にいる気分 ....
誰かの声が聴こえた気がして私は耳を澄ます
部屋のなかにも外にも誰もいない。けれど私
は誰かの気配 ....
青空に
雲だか僕だか
漂って
大きく息を吐いた
眩しくて
今度は急いで吸い込んだら
潮だ ....
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