首を傾ける
背中の方へ
仰向けになるように
空を見上げて
地面と平行に
顎を突き出して
....
夏の花が好きな人は情熱的なあなた
燃やし尽くせなかった心残りを思えば
わたしは墓標に毎日くれない ....
詩を書こう
....
あなたのその愚かな 姉 の ようなほほえみを
点字にしてずっと撫でていたい
の ....
木々が襟を立てて拒む間
風は歌わない
先を案じてざわざわと
意味のないお喋りを始めるのは木
....
唐揚げにレモンをかけていいですか
唐揚げに醤油をかけていいですか
唐揚げにポン酢をかけていいです ....
あれは化石の街だった
すべてが固まって
ぼくは言葉を失ってしまった
ある漁師は寡黙に作業をして ....
それは 悲鳴だったか
夜、星空に流れた
気づけば消えてしまうかすかな夢の中の笑い声
少し ....
何かを守る為に何かを犠牲にすることは
様々な覚悟を人に求めるけれど
もし、覚悟の先にあるものが、 ....
殺めてしまった
かりそめに
白い首筋 揺れる乱れ髪
唇は紅く
歯には私の爪先を
這 ....
ふりはらいたい
全てをたちきってしまいたい
この衝動は後悔のはじまり
....
○(不眠症)
イビキをかいて寝ていたのに
ワイフがいう
「夕べはちっとも眠れなかった」と
....
詩情さえ
なくしていいと思っていた
このコンクリートの延長線に
あなたはいない
ひとりを ....
肉が筋張っていて
とても硬いので
3日3晩煮込む必要があったが
とにかく煮込んでも
煮込んで ....
口の中で消された言葉を想像してみて
私が貪り食ったホットドッグの
無味乾燥さを自分のせいにして
....
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