白いマーガレットの花
水菜

何かを守る為に何かを犠牲にすることは
様々な覚悟を人に求めるけれど
もし、覚悟の先にあるものが、自分の想像もできない素敵なものなのだとしたら
わたしは、きっと耐えるのだろう
耐えるという意識もないままに
きっと耐えることに夢中になるのだろう
はしっている最中にいきがくるしいはずなのに心の奥やあまりつかわれない筋肉が喜んでいるように感じることがある
そのような
そのような
きっと無意識なそれを
わたしはきっと知っているんだろう
つまりは、やっぱり、うまくいかない状況や、くるしさは、裏を返せば喜びなのだ
もしかしたら自分が成長できるかもしれない喜び
心の奥からあまりつかわれない筋肉が神経が感情が
歓喜の雄たけびをあげる
わたしたちは、もしかしたら成長をのぞんでいる
わたしたちは、もしかしたら成長を望んでいるからこそ
無理を実は好む
無意識の向こうに
すこしは耐えなければ別の素敵なものを素敵な景色を見れないことを知っている
きっとどこかで
望んでいる
ねぇ、成長が止まるときは、身体の機能が停止するとき
止まること=死で
動くことこそ=生だから
地球すら自転しながら生を生きているのだろう
動いている限り
ひとはわたしは、自分のなりたいものに向かって
成長したいと無意識にでも望んでいるのだろう
そして、自己肯定を得られる喜びを
幸せを得たいと
ただただ自分を高めたいと
無意識に望み続けるのだろう
白いマーガレットの花をわたしにくれたあの綺麗な笑顔の白い人は
常に笑顔を心掛けていたけれど
いつもいつも精一杯を時間を生きていた

ねぇ、白い部屋の窓際に白いマーガレットの花
一輪風に揺れてる

それをわたしにくれた白い人はもういないから

ねぇ、白いマーガレットの花が優しい花に思えたのは

きっとわたしにくれた白い人がそうだったからです

そうだったからなの


自由詩 白いマーガレットの花 Copyright 水菜 2017-09-06 13:42:13
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