分かち合えなかった悲しみは
減ることも増えることもない
ただ重さだけが重くなっていく
肩にめり ....
朝食の支度を
大急ぎで終えた
顔もまだ
洗ってなかった
台所で
そのまま食べてもよかったん ....
砂漠のど真ん中 ラクダで進む
蜃気楼ユラリリ 西に向かって
砂塵で視界ゼロ サソリが笑う
....
幼い頃に頭を撫でてくれた手のひらたちは
引っ繰り返され
彼女を叩たり、指さした
( ....
縦書きのひらがなみたい雨粒にやられたいときには糸でんわ
たゆまなくしたたりおちるかわい ....
昭和15年生まれで
終戦の年に82歳だった
トリコシシュンジロウは
マンデー毎日の編集長時代( ....
昨日食べた{ルビカレー=いるか}が重かった。{ルビ辛=い}すぎなのはいいとして、{ルビボリューム=じ ....
いつまでも閉じないとびらのその奥で いったい だけど 「奥」って どっち
猫の髭一本ぶんの ....
クレーンの星空にのぼる窓にちりばめられた
いくつかの人影に、僕はいつも奥へ奥へと手を引かれていく
....
床に触れ
壁に触れ
窓に触れて
ここが夢だとわかる
頬にふれ
肩にかみつき
脚の ....
よく晴れた人ごみの空の下で
不確かだった 繁華街の中で
震えていた 対人恐怖症のような思いで い ....
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