夕食を採り
ぼくは二時間ほど浅い眠りに沈んだ
眼が覚めるとすでに妻は眠りに就いていた
割れ ....
生活保護より哀れな手取り
くるひもくるひもサービス残業
睨まれたら地獄行き
カミさまホトケさま ....
母子相姦ものに
求める母親像が
年相応に変化するかと言うと
そんなことはない
四十八歳の今も ....
バイバイ。と手を振った
花びらが降る道の上。
愛しているよ。と繰り返して
あなたを見送った ....
誰でも心に
ピアノを持っていると
どこの国の神話にも書いてある
だから無謀にもきれいな
旋律 ....
陰惨な声刻む泥舟、
あっという間に競り上がる青白い氷山に乗り上げ
怜悧なナイフで自らの喉笛を ....
無をゆく舟
ハァモニィベル
点景(へ)
流れ混む
厚い
{ルビ ....
花開いていく花開いていく
春の陽射しに我は溶けて
赤、白、黄と紫に、
己が霊性に燃え盛る花。
....
さくら散る見果てぬ夢は見続ける
桜より母を大きく描く理屈
フィアンセがいるなら言えよ姥桜
母を知らない子になって
母に焦がれてみたかった
いくど夢みたことだろう
母を知らない子になって ....
真実の朝に快晴である
真実の陽光は
残酷である
真実の
何もかもが
なにもかもが
ま ....
「くもがねてるから、しーっ」
沈んだ空は暗くて
何にもないけど
何でもある
小声でお話を ....
視界にはたくさんの目がある。
開いた画面に浮かぶ目玉は、
口になって牙を剥き出している。
口に ....
ごろごろごろごろ ごろごろごろごろ
(肉ガ欲シイ、肉ガ欲シイ)
灼熱の太陽の光さえ届かない、
....
方舟に頭を下げようと思った朝
ほんとうにそれでいいと思えた朝
幾時間後にかは打ち拉がれて 死を
....
あの時 心残りにしたままの何かに
折角だから 名前を付けたいと 願った
けれど 言葉を知 ....
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