言葉には魔法は無い
あるのは願いだけ
たとえ音になっていなくても
伝えたい想いはなんとして ....
みなみ町の角を曲がると
尾ひれがついてくる
それが嘘だと決められれば
楽だったのだ ....
桃始笑
ももはじめてさく
コートを脱いだら
沈黙していた鎖骨が
独り語りを始める ....
その昔読んだ
犯罪心理学の本に
凶悪犯の子供時代の特徴として
夜尿症が挙げられていた
小六の ....
風呂上がり
コップに氷を入れた
君が好きなアイスクリーム
目に入ってしまう
あれ ....
どうでもいいことを
ヘタクソな書にして
額に飾る自称詩人が
急増している
ガキの一人や二 ....
出発は時刻を持たない
ただ消長する獣の声が遠くに響くのみだ
石たちは獣とともに鳴動する
....
すべてにはぐれたまま
失われた魂は
どこへ帰るでしょうか ....
産声は一番最初にゆるされた歌声ですね歌が好きです
近頃は夢でよく会うお父さん確かめられる確 ....
三歳のまなざしのまま覚えてるバケツとシャベルと砂場とシチュー
少女ならほしかったはずのあれ ....
すぐそこのスカイツリーの喧騒も届かぬままに町さびれゆく
冬至過ぎ確かに日日は順調か昔日の〈 ....
160310
スミレは紫と決まっています
三色スミレは三色だから
....
ミサイルが飛んで落ちてまた昇るまでのあいだ、
くだらない冗談をひとつずつ言いあって
河原の小 ....
道路はとっても長く続いている
まるで一つの生き物みたいだ
うねりながら竜が背中を提供している
....
しっかりもので 気丈な 母親は
父に 訴えるときにだけ 皮肉を使った
良く届くように 何とか届く ....
絶対的な王政を敷いた帰り道
僕は今にも割れそうな夕陽を見たんだ
それは十分なほどに眩しくて
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