電源ボタンを長押しする
携帯電話の電源を切った
見えない筈の乱雑な線までもが
空間を埋 ....
雨季が明け
浄らかな風吹く夏の午前
こんなときは
あのきらめく湖面と
小さな桟橋に立っていた ....
硬い硬い残響に
冬の孔雀舞う
優雅に羽広げ
雪原を辿り
遥か突き上げた独立峰は唐突に
....
頭が良いのは病気なので
俺は頭が良いんだなんて
思っている奴は
医者に行った方がいい
きっと ....
財布のハラが
なったのである。
蝉の合唱部がちょうど
ステージをおりたころに
おれも、わかっ ....
諦めてしまったもの
キーボードを叩け真夏
アニメソングフレーズ
外へ出る太陽の歌
LINE未 ....
わたしは
ノスタルジーだけでは詩はかけない
安易なイメージだけでは詩にならない
安易なイメージ ....
終われない瞬間は
追われない瞬間と
似てる
途切れない関係と
閉ざされた関係を
振り返 ....
未知はある。
道の先にある。
どこまで進んでも
道の先には未知が広がっている。
....
あの時くれた手紙が響いている
だからこそ今日も歩いていこうと想える
あの時 ....
大脳皮質は、
前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の四つに区分されますって いうじゃない
それって ク ....
掃いて捨てるほど
人間が多いのだから
おまえ一人今すぐいなくなっても
いなくなった理由に
耳 ....
一、
草は静かに闇の中、葉に露をまとい、一日の暑さを回想している。
ヘッドランプのあか ....
それは、
いつも見えない
激しくもゆるやかな
みなものような ....
等速運動をつづけているうちに鳥は羽根をもがれて
上腕二頭筋と三頭筋間のしがらみに別れをつげる
....
頭に浮かんだ言葉を
文字にせずに
忘れて眠る幸せ
健やかな体が
繊細な文字列を吹き飛 ....
嬉しそうに走る犬を見てると
生き物の本来の
喜びを見た気がして
自分も走りたくなった
た ....
指先ですら 触れた事ない筈なのに
いつの間にかこの身体に染み込んだ
生ぬるい ハリボテの温も ....
ヴィルトゥオーゾ奏でる生命久遠の大遁走曲（フーガ）。
あらゆる衆生の影に咲く、神へ祈る五言 ....
クソ面白くもない
沖縄ドキュメンタリー映画を
平日の昼間に観に来て
偏向マスコミのインタビュー ....
カストラート唱（うた）う永久無音の鎮魂歌（レクイエム）。
あまねく衆生が岩に彫る、神へ咒（ ....
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