いちばんたいせつなもの
財布だろうか
いのちだろうか
ものとかだろうか
いち ....
今
君の人生と
私の人生は交差した
何物にも替えがたい
時が光る
今
君の命は花咲 ....
走って行って渡った
点滅を始めていた
青信号
お昼休みに
買ってきた弁当が
手の中で跳 ....
弁当を作りながら
異能する君は謎の生命体
昨日までの怒りと不満が
女のカタチに脱皮して行く
....
たてものを
すこしずつ
くみたてている
おとうさん
風雨にさらされて
おんだんな
....
少女の耳は
たくさんのこころをきこうとして
とっても
おおきく
あたまから
ひらきました。 ....
ぼんっすぽん
ちーん
ぶっぽう
痔 屁 痔 屁
ずっぼぼぼぼぼ
ぶうっぶうっ
....
知らぬ間に妻が撮ってあった
私の写真が私を驚かす
知らぬ間に白髪頭の
頼りなげな初老の男が ....
遠くの街の錆びた街路樹に
薄紅色の吐息が咲く
秘密めいた儀式は終わりがない悪夢によく似て ....
同じ 花びらでも
気候によって 咲き方が 違うように
人間の表情も
くる ....
たらいに水を張って
カーテンを沈めると
昨日の夕焼けが
染みだしてきた
わたしはそこに足 ....
この街は
太陽の光がやけに強くて
家族の笑顔と一緒に
食卓にふりそそぐ
そういえ ....
冬の午後を
公園に置き忘れたので
急いで取りに戻った
言葉を頬張りながら
塾へ急ぐ子どもたち ....
人間とは不思議な生き物だ
月までだって跳べる時代に
自分の足で跳んでみたいのだ
高く 世界一高 ....
燭涙ほぬか佳人ささめくあたら夜
夜を呑む
休日の夜は孤独だ
帰る場所も帰るひとも在るのに
からだが
夜が欲しいと泣く
静か ....
動物園へ行くというので、
振り落とされないように掴まる。
檻の中にいるあのクマのさ。
....
空の真下の空白の
なんでもないの日常の
ありとあらゆる感情の
つまり私は空っぽで
....
お揃いの指輪が揃って入らなくなった
肩たたき券にプレミアがついた
部長の女と知らず説教している
蛙の鳴き声を聴くのが好きさ
ぼくの家の緑に囲まれた
窓からも
そいつらの逞しい声が
....
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