今日は 誕生日
浮き浮き気分で 草を抜く
誰ですか?
おばちゃんチックだって
笑うのは
....
ちょっと悲しいから
悲しみ飲みました
一杯やるかって
そんな気分でした
みんなとかぜんぶ ....
年賀状が届かなかった
そんな知り合いたちが増えていく
高校時代にはじめて付き合って
胸かき ....
たねは
ねむっている
どんなゆめをみているのだろう
たねが
かぜにとばされた
すこしふ ....
左半身の欠落感と
引き攣るよう感覚
多分
すれ違いざまに
持っていか ....
かつて美しく華やかだった日々をおきざりにして
その骸は橋の下を流れてゆく
橋上ではジプシ ....
そんなに怖いですか
そんなに恐ろしいですか
怖がる対象が いつの間にか変わっていませんか
....
雨を切る
水面のふたえの眼差しを
かたちとどめるまで震わせる
水上に口寄せる雲のとうげ
向こ ....
精神病院で夜勤の朝
朝の体操で
体育館に移動した
体調の良い患者30人ほどが
開放病棟から体 ....
発見した洞窟は
温かかった
あなたを想って
さまよった末
たどり着いた
わたしは其 ....
ふたりで見た海を通る
消したい記憶を消せるほど
ぼくは澄んではいない
吹き消さ ....
吹き消されないともしび
たしかにある
それしか分からない
一箇所だけ鏡のような俺は ....
静寂のまま湾曲する感情には、寄り添う言葉が見つけられない、水の枯れた川の様にかつてそこにあっ ....
男盛りを
無駄にするなと
キッチンの奥から
非難する人
報われないと
知りつつ嵌まり
貴 ....
愛ってなんですか
たとえばそれで おなかは満たされますか
今月分の家賃が払えますか
....
正解は
どこの小道に
落ちてるか
キョロキョロしては
空仰いでる
点と ....
“諦めてはなりません "日々の聖句(11)
一月三十一日
「これらのものがあなた方のう ....
苦しんだり悔やんだり
いまさら心をたてかえたって
どうにもならないような気がした
....
先走った靴が ぼくを置き去りにし
真剣な顔で ぽっかり浮かんでいる雲
始発に乗りました
知って ....
私の頭に
時々帽子がぷらりと帰ってくるよ
遠い昔
だれかが
私の髪の毛をくしゃくしゃっと ....
歩む道には
紛うこと無き痕跡が残る
何故なら草が
離れ離れなってしまう
過ごす場所に ....
萎み始めた意識の片隅に
かろうじて立て掛けてある
ギターの絃はたぶん錆びついて
降り積もる時間 ....
天の上にいる方よ
もしも輪廻転生があるのなら
つぎはどうかぼくを大きな岩にして下さい
間違 ....
毎日 同じ時間 同じ場所で擦れ違う
名前は知らない
年齢は知らない
どんな声なのか
どん ....
どこにも行かないでくださいと、
哀願する夢ばかりみる
明け方には
泣く場所すら
失ってしまう ....
火遊びぐらいやりたきゃやれよ日が暮れりゃ
帰れる場所はここしかないだろ
夜の通勤急行列車
ゆっくりだんだん蛇行しながら
「プシュー」と
最後に息を吐き出し ....
まくらもとに
バケツリレーがきていた
かじは
ここですかと
わたしは ....
幾とせ過ぎたか
このひと世
移ろう空気に
まかせる身
真夜中闇に
包ま ....
発情スイッチ
午前二時
インもアウトも
無造作に
妄想奇しくも
花開き
癇癪 ....
ねえ、知ってる
ラスカルから
歌を奪うと
髑髏になるのよ
スカルラスカルラ
ロッテ ....
目を瞑っても嫌な事はそこに在る
目を瞑っても轟音からは逃れられぬように
耳を塞いでも恐ろしい事は ....
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