会うたび君は
不味そうな飴を一つ
僕に投げて寄越す
エレベータの中で
僕らの手は
そっ ....
雨ノ翌朝ニ
藻屑拾イニ行カフト思フ
其処ニ彼方ノ声ノ聞コヘル筈
モ無イコトハ知レテ居ル
....
誰かのために何かして、
見返りはいらぬ、というあなた、
自分が信じた理想の中の
「 ....
俺は夜道
コンビニからの帰り道
考えごとをしながら歩き
歩きながら考えごとをし
メモを取ろう ....
俺の腐った幹の上に
枝葉が伸びて花が咲く
俺の腐った幹の下に
根っこが伸びて瘤になる。
....
「ほんっま腹立つわーっ。お前もそない思うやろ?」
「・・・・・・」
「せやろ?あいつら物の考え方 ....
白と黒の樫の木の時
過ぎ去った羽根を伸ばす木菟
折れ曲がった追憶
....
{引用=まだ、私の夢に虚無は訪れていない}
スロウで駆けてくる
馬の筋肉の躍動が
私の夢を ....
あれは風の強い日
鳥たちは身を潜めて
星は口をつぐみ
月が涙を溢して
小さな命が産まれた
....
花でありたい。
蝶でありたい。
蜘蛛でありたい。
鳥でありたい。
蝸牛であり ....
秋の風に吹かれつつ
サラサラと零れる欠片を思い
秋の雲を見つめつつ
カサカサと這う影の立脚に感 ....
上澄みをそっとすくって
綺麗な挨拶をした
下心を揺らさないように
洒落たお世辞を言った
....
黒猫は
三日月の
欠けた部分を
見つけてしまった
その日から
黒猫は
黒猫では
....
背負われるのって素敵だと思う
俗に言う『おんぶ』のことだけど
『お姫様だっこでもいいよ』って ....
女のひとは一人でなんでもできる
映画館に一人で行くし買い物もする
ウインドーショッピング ....
サイダーみたいに爽やかじゃなくて
もっとまどろっこしい
ラムネみたいな
あの記憶がラム ....
ちび 馬鹿 単細胞
きみが呼ぶ わたし
モヤシ 阿呆 ドS
わたしが怒鳴る きみ
....
病室の壁は白
窓の外の景色も白
同じ部屋のあの子の顔も白
外に出られない私の足も白 ....
教えてもらったメールアドレスに送ったらエラーで返って来てしまった。
これはきっと、彼女が書き間違え ....
蝸牛のうちで反響する叫びを
押し寄せてくる旋律を
海馬に刻もうと
目を塞ぎ
親指を噛んで
....
からすといっしょにかえりましょ
帰り方なんて
僕はもう 覚えてないよ
夕陽が照らす
散歩道
道沿いのコスモスは
風に揺れて
とんぼが帰ろうと
飛んでいく
....
毎年失われていく150万の子供たちの命をまもりたい
世界中の人達に質のいいティッシュペーパーをとど ....
グラニュー糖に突っ込んだ
フレッシュのままのアップルミント
シーズンオフのワンピースに
防虫剤 ....
絶望を希釈せずに
濃縮還元のまま
飲み干そう
幸福を怖がらずに
摘みたてのまま
舌にこ ....
きょう
夕やけを見ていたら 空が
あかい舌をだした
飛行機にのって
船にのって
汽 ....
僕の見ている世界と
君の見ている世界
人の数だけ世界があって
そのいくつもの世界がつながっ ....
四半世紀を懸けて架けた橋を壊してしまってよ
窓際に並べたコーク
牛乳に入れて飲む ....
{引用=
黙ったまま
静かにしていなさい
それが、生きのびる{ルビこつ=骨} ....
天気予報士が指す先には
日本列島を襲う巨大台風
もう逆立っている
小鳥も
川面も
街ゆ ....
形の粉々になった
イスラエル、破壊されて 街の
異教徒たちを見た、投げ合う 石を
海、正 ....
ここは題名のみで成立する詩を極めるスレ。一行詩は禁止です(「題名だけの詩」と「一行詩」の違いも考えさ ....
暗闇でささやく
何かの体は ひとつなのだ
束ねたようなその出る場所を探している
なかを手に 行 ....
どうも。
明後日、土曜日に納車を控えた短角牛です。
台風が来ました。今は北海道の太平 ....
去年のプレゼントを頭蓋に嵌める、決着には程遠いが
今年は来ないのか、それも意図的に
耳鳴りが止ま ....
夜香木
それは
お客様が
くれた木
毎年楽しみに
している。
一夜限りの
癒しをも ....
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