変態は楽しい
変態は素晴らしい
無変態なんてつまらない
不完全変態もけっこういける
トンボや ....
三年半思い詰めた彼女は
涙も出ない顔で幻覚をさまよう
暗がりの中映し出されたライトは
....
無性に悲しくなった夜は、あの日の海を思い出すようにしている。じゃぶじゃぶと潮水を掻く五本 ....
今月なのは間違い無いのだけど
確か二十日頃だったよね
金木犀の甘い香りは
あのひとの痩せた ....
とおい、楽園、探すはアホか。
あーあー、
たすけてくれよは少年の
少年だけ ....
景色よ、さようなら
君はいつも僕の心だった
景色は、送電線に絡みつく風
海の上にある匂い
君 ....
ずっと自分は月だと思ってた
あの太陽がなければ輝けないんだと
ずっとずっと諦めてた
自分の ....
のぞみ
はるなつあきふゆ
はれたにちようも
あめがふるよ ....
太陽系惑星へ旅をしましょう。とても壮大な旅が始まります。
先ずは巨大なエネルギーの放出である核融合 ....
バラバラなのに僕たちは
社会に価値を与えられ
戸惑う。
戸惑いは拒絶反応になって言 ....
階段をのぼる事を諦めたぼくは
目を瞑り壁にもたれ掛かることにした
壁はぼくを堅く柔らかく受け入れ ....
「つきの夜の歌」を歌ってと君はいった
そうじゃなくて 第二楽章のほうよと君はいう
ららる ....
誰かを認めたり
好きになったり
することに
すっかり適当になった
わけなんか無いけど
たぶ ....
哀しみを連れ
鳥が空を行く
鳥の涙は
地を燃やす
罪無き葦の 時間も奪う
遺された ....
酒だー酒だー酒もってこい!
今日は大宴会だ。
代行57台用意しておけ!
お姉ちゃん今日はNGを ....
夜、
ベッドの床のドアを開け
誰もいない真夜中のモールへ向かう
不ぞろいな石畳のゆるい坂 ....
ここ数週間の関係は最悪だった
もう連絡してこないでとか言いながら
断りもなく合コンに参加したとか ....
川の終わる街、海の始まる街
埋め立て地の煙突は
今はもう消えた海水浴客の嬌声を響かせながら
夏 ....
支えるもの戦時国際法のEestiの失い異なり
中世がフランス革命が国際的武力紛争の国内政治戦を草の ....
自分のしたい事、分かってる?
あるならちゃんと、今を見つめようよ。
都合のいい毎日なんて ....
ふと軽く見上げれば
薄明るい電灯
大分暗くなっている夜は
少し頼もしい
怖がりな私 ....
海岸にたたずむと
なぜだかいつも
雪がふる
手のひらに
結晶の一つがのると
出会いだ
....
いま、わたしは
とてもかなしいのかな
うれしいのかな
シチューの丸く白いごぽごぽ
なにも ....
渋谷駅前広場に置かれた
緑のレトロ電車に入り腰を下ろせば
クッションみたいな長椅子は
日 ....
恋が恋とはわからずに
そう初恋と云う言葉
さえも知らなかった
少年の頃の焦がれる記憶は
小さ ....
私はずっと此処に立っていました。
8世紀のあいだ中、ずっと。
私の周りの360度しか ....
古い詩友のvivienneが
MCをする「ユメイマ」
(夢を語るより今を語れ)に参加して
....
彼はサンドイッチを食べる
彼はサンドイッチを食べない
彼はサンドイッチだ
彼はもちろん ....
鬱ったカオしたあたし
鏡の奥
柔らかに 笑う
涙の匂い
ミミにつく ロック
隠 ....
赤子持って来い
蹴るための
持って来い
赤子泣かして 博打に向かう
赤子泣かして ....
ひとり、と ひとりの風景は
同じところを見るのは少ない
キミもひとりだったのか
ボ ....
高天に {ルビ先立=さきだ}ち渡る笛の{ルビ音=ね}に
つられて響く 馬鹿囃子
浮か ....
うそつきばかりの天気予報
きみは笑っている
うれしいわけじゃないんだろうけど
ほんとうは
....
分裂を繰り返し損ねて畸形でくたばりかけた細胞がどうしようもない呪詛を吐きなが ....
{画像=080717222534.jpg}
魚の眼が
ぼくの手の平に現れ、
それは
皮膚 ....
「幸福の青いベンチ」は
いつのまにか色褪せ
人々の重みに板も、折れていた。
僕はそろ ....
天井捕らえたひとみを、
柔らかな闇がおおう
沈む
しず ....
誰もいない部屋で考えていることが
いつも考えていることならば
僕は
光のさなかに駆けていく
....
クリスマスなんて関係ない
男女の出会いのとき
シングルベットに
疲れた体を横たえる
冷蔵 ....
校庭の中をバイクで乗り入れた一人の父親が
息子の墓を作りはじめる
まず、水ぶくれのようになっ ....
日曜日の鳩尾は
相変わらずキュウンとするけれど
月曜日の洗面器には
カラ元気をなみなみ ....
見渡すかぎり牧場でした
穴がありました
さりさりと音をたてて
ショベルカーが掘って ....
顕現に必要なものを
まさぐる闇雲に
吸収をする短調や
ビブラートに憧れている
視線はぐら ....
曇と灰針
水の卵
暮れ無く暮れて
音は振り向く
投網のような鳥の群れ ....
もどかしく
朝は
窓の前に止まる
見えない器があり
ずっと何かに満ち ....
落とした財布はきっと見つからない
無くした財布は諦めるしかない
一体どこで無くしたんだろ ....
溜め息にはカタチがある
それは人のカタチをしている
それぞれの頭の裏には今日の日付と ....
まよなか仁
いとしい人の名をよぶ止
猛烈にさびしくな留
ウタヨミ賀
幸せになること波
....
もし君が僕に銃を突き付けるなら
僕にも銃をくれ
そして七秒くれ
互いに銃を突き付け合う ....
誰かが遠くで歌ってる
夕日が沈み 月が光って ほら また朝が来るよ
ねえ 太陽が笑っているね
....
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