わたしたちの出会いは幾つかの振り出し
ヨルノテガム




ひとり、と ひとりの風景は
同じところを見るのは少ない
キミもひとりだったのか
ボクもひとりだった
太陽のある絵を描こうか 夕日でも朝日でも。
ピーカンの空はまぶしくて見てらんないから

あなたを見てる

いくつものあなたを見つめる 自然に
一年が一時間の調べでわたしたちは熱帯の精神で覆い繁る
どん欲に手足を伸ばし運命と格闘、振り返らない
どちらかが相手を抱き締める

わたしたちは自分たちの空洞を持て余している
言葉でさえ 鼓動でさえ 口づけさえ
世界へのノック音は無味で
赤子の延長戦が空腹と涙を続けている
わたしたちは
わたしたちは
空洞を知り
空洞を知り
潜り込みあうことで
潜り込みあうことで
ひとり
ひとりではない
ひとり
ひとりではない
秘密を
共有し
遡って
加速をつけてこの偉大な宇宙を
加速をつけて吹き抜けようと試みる



わたしたちの出会いは
幾つかのきっかけ、懐かしい景色がなければならなかった











自由詩 わたしたちの出会いは幾つかの振り出し Copyright ヨルノテガム 2008-10-13 18:17:05
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