「会いたい」とボールド書きして適当にアド打ったメール
ネットを走る
憎んでもいない母の首 ....
御屋形様のために
一所懸命にいくさを戦ったのは
わたくしではありませんでした
旦那様のため ....
振り回す正義が定期券だった
気付いた後でも
人は昨日の自分を続けて
優しい人は本当を
言わな ....
マスターが男の子の髪を切っている
どんな話の流れからそうなったのか
「袋のネズミ」ってどう ....
あなたは昔言いました
…お前、偽物だ。と
寂しげにぽつり言いました
…お前、偽物だ ....
言葉を発しても誰も反応してくれない寂しさ。
跳ね返ってくる孤独。
つまらないつまらないつまら ....
ふわ、り
風に追われた桜
川面にちいさな州を作り
その薄紅のしたを
きみの遠い息遣いが流れる ....
どこへ行くこともなくその空で遊んでいたきみ、クリーム色の雲が ....
きみだけが全粒性の愛しさをコップに入れて水で溶かして
いつだかに落とした恥と外聞がひかれて ....
引力と反発力が協力しあって
逆立ちの猿が人社会を覗いて
月が自力で発光を始めて
太陽が満ち欠け ....
かみさま、
ぼくの手はどうしてこんなにも
醜いのですか
骨を辿る指先も
愛するための掌も ....
ベーコンチーズトーストを差し出す
どんなに慌ただしくても
両の目からの弧光
を浴びて
....
悶々とした舐めるような空気の中
うっすらと汗をかき、ほてった頬を林檎にした
空白に紫 ....
胸の真ん中がキュルキュルしてる
なんなんだ その白さは
心をえぐるようなことは
後 ....
題名だけのスレ パート8。一行詩禁止。題名だけ。
このスレの題名で詩を書いたときは、できればここに ....
なにが「普通」かわからないまま
僕たちはただ「普通」でありたいと
願い続けていた
金の太陽に恋する
桜
桃色の指飾りつけた
指を開いて
自分の染まる顔を
隠そうとするのね
....
080409
眼駄々!
カンダダと言い間 ....
花のあいだで
ゆれている、そらの
うすくひかる すずの音に
目を閉じずに
さよな ....
いつもの歩道
サクラ色
盛りを過ぎた花びらが
はらりはらりと舞散って
私の行く手を
....
つとさしのべる指先から
はらはらと はらはらと
こぼれては落ちる春の
あれはあなたと私の約束で ....
詩のようなものを書いてみる
ちょっと難しい言葉を使って
恋愛なんかも詠ったりしよう
寂しいとか ....
おおきな鯨がうかんでいる
ぽかんと
こいのぼりの口になる
とおくの鯨ならたべられそうだ
....
サラリーマン 足だけ歩く ココロ置き
軒先干され 風に揺れてる
幾億の星の囁きではなくて
ただひとつの太陽の笑顔
穴のあいた靴下を捨てました
穴のあいた靴下を眺めてみると
穴なんて全体のほんの一部にしか過ぎなく ....
べつに足跡とか残してきたつもりもなく
振り返ったところでなんかみえるわけでもなく
きのうの夕御飯 ....
遠い空の下
母親の姉は幼い娘と手をつなぎ
初めて小学校の門に入った日
職場で交わした ....
軽はずみな言葉は
裏拳で弾いて
矢で射るように
後頭部から突っ込め
破れた紙くず ....
布の下にだけある光
曲げようともせず曲がる音
夜が夜であるうちに
光が 光であるう ....
大きいのも小さいのも
甘いのもすっぱいのも
出来がいいのも悪いのも
全部なべに放り込んで
コ ....
夜空をみつめて
歩いていたら
遠くの星が瞬いた
{引用=孤独でもいいじゃ ....
シーラカンスという名前は
ギリシア語で「中空の背骨」という意味で
原始的なそのつくりは弱々し ....
パンの焼けるにおいだけが明るい
苔が吐く息だけが甘い
朝になりかけのままの朝
小石をなげる雨の ....
頭をすりよせてくる野良猫でさえ驚く。
お値段約9万円、
「工場タンクの注意書き」「反射ガードレー ....
西の空が赤く 東の空が青く 染まる頃に
「あの時 約束を忘れた振りをしたんでしょう?」
....
夜、鏡の窓に
映るサイレントモード・シグナル
予感、といえばやさしく
明滅が灯台のよう ....
世界がひとつになると
さらさらと
砂の崩れる音がする
幼い頃
ひとり布団の中で
聞 ....
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