一地方の片田舎にある小さな私立大学。
それが今、僕が通っている大学です。
そこには三つの学部があ ....
平たい曼珠沙華をむしる猫のような顔したお人形は、一酸化炭素中毒のサソリを頭からむしゃむしゃと囓る輩 ....
皮肉なことに
ここ最近で一番肌の調子がいい
あのあと初めて
まともにつくった食事は ....
一足・・・ひとあし
踏みしめるたびに伸びてゆく首
始めは窓枠の真ん中くらいに頭があって
窓 ....
隣の家の老婆の大切にしている
猫が朝方亡くなりました
老婆はずっと泣いています
別に僕には関係 ....
たまに欲しくなるんだ
何もない暗闇
狂ってしまうんじゃないかって位のね
その中たった一つだ ....
またその話か…。
正直、私はうんざりする。何度同じことを言わせるんだこの人は…。私は、兄と一緒 ....
もう何度も読み返して
もう何度も噛み締めて
もう二度と戻らない
時間を振り返るだけ
もう ....
{引用=
激しい風もやんでしまえば
ほっこりほっこり 春の夜空
過ぎ去ってか ....
目を閉じて
思い出すことは
あまりない
目を閉じて
思い出すことは
あまりない
....
櫂と 水底
触れ合う 音
奏でる 二人
進んだ先で待っている から
大きな水底は待っている ....
15歳の私は、
紺色のセーラー服を身に纏い
銀色のありふれた自転車をこいで中学校に通ってた
....
橙色の町並み
あの時僕は若かった
どんな赤子よりも
姿形無く
木製の ....
”大切だから大切にしたい。
大好きだから大好きでいたい。
....
“言葉にはきちんと止めを刺してあげなさい”
俺のじぃちゃんは死神だ
母さんの名付け親だか ....
“かえりみちでほたるをとってきてください”
平仮名ばかりのメールが届いたのは
電車が駅にすべ ....
鉄柵に囲われた駐車場
夜の水溜まりより黒い わだかまり
うごめい たようだ 眉根しかめ眼 ....
昼寝する前に
いい夢が見れますようにと
呟いてみたら
いい感じの夢を見た
冬じゃなかった
....
今日はちょっと食べすぎですよ
快感とか安心とか自由とか甘い物ばっかり
太っちゃいますよ
内面デ ....
メダル候補ナンバーワン
犬も食わない夫婦の喧嘩
喧嘩ファイトの
ストリート
ワンツウスリ ....
臙脂色の絨毯がほつれていく
どうして、
私の手は
その糸の端を
ゆっくりと
ほ ....
じじとばばとぽぽと言うウーパールーパ型山姥が
漆黒のマントを翻し
鈍色の深鍋を掻き回して ....
春を告げるうぐいすの声
夏を告げる蝉の合唱
秋を告げる鈴虫の音色
冬を告げる木枯らしの叫び
....
冷たい雨の暗がりが
ぼんやりと寂しく誘う
私を溶かし込むには
ちょうどいいおおきさで
ほ ....
もしも許されないなら
この瞳を抉り出して捧げますから
貴方の薬指を飾る石にしてください
....
もう気付いてるよ
君はもうぼくの手の届く所に
居ないってことは
自分が一番知 ....
我慢して
我慢して
触れるのを我慢して
話しかけるのを我慢して
眠気を抑えて ....
水分を失った土はひび割れてしまう
そこからは何も生まれない
人と人の関係も同じよう ....
猫泣き地蔵の前で言葉を忘れる
ゆっくりと羽化する夏蝉
冬の間取っておいた氷柱の結晶 ....
神保町にゆきたい
中央線でゆきたい
半蔵門線でもよい
おれはもうだめだ
あとのことはたのむ
....
人の感情は刻々と変わると
溢れる思考と消えて行く湯水の隙間で
繰り返し刻む
胸の中 ....
雲の上と下にそれぞれ辿り着いて
心から取り出せない団地を焦ってみても下手だ
見られるのなら車 ....
正確な、正確な、階段を
カン、カン、落下、してゆく音で
冬の風が半音上がって
....
妙齢の、かくれなき頬を前に
筋道を追えるほど
人生は強くない。
南の風が届くころ
足元に顔のぞかせて
上ばかり見てたら疲れるだろ?
それでも
....
実際の所あれは
鴉のようにも見えたし
人間のようにも見えた
真冬の朝の
まだ明けきらぬう ....
ころころ ころがって
ころころ ころころ 笑ってる
ずっこけて いてて ころ
怒っ ....
旅人が{ルビ故郷=ふるさと}をみつけたとき
待っていたのは
あたたかなシチュー
鮮やか ....
「一日」
「歩」だけの将棋。
まるくてほそい盤面。
太陽の一手と月の一手。
ぼくらは見届 ....
君の言う単なる恋愛に
僕は幾度となく涙を流してきた
君の言う単なる恋愛に
僕は幾度 ....
影の中に潜む孤独が
陽射しの強い
冬の朝を支配する・・・
たとえ
西に傾いた太陽 ....
まわるまわる
世界がまわる
うごくうごく
世界がうごく
何処へいくのか 何処へいくのか
行 ....
ビー
声が出て
ビー
風がなって
ピー
音が唸る
ビビビのビー
轟く世界に
とちめん ....
穴が開いたと
がらっぱち
騒がしい
がらがら声で
がらっぱち
ガラシャ夫人に
似てないが ....
モノクロの描画、朝が朝になって
いつも間違えそうな、窓に走る線のひとつふたつ
数えることを踏みと ....
神様の色は何色だ
悪魔の色は何色だ
奇跡の色は何色だ
偶然の色は何色だ
必然の色は何色だ
....
さぁ出かけよう
冒険の旅へ
地図なんていらないさ
行きたいところへゆけばいい
風に吹かれて
....
時間が経てば鮮明に忘れていく。忘れたくない綿声は、どんな温度だったろう。睫毛に乗った真雪が涙に変わ ....
眉間を吊り上げたら
恐らくは遺伝子が
改ざんされている
そんな音がするとさ
永遠の不協和音
....
作品にならない 苦しみがあります
これを
きれいに削りこみ 磨き上げ
ニスで仕上げるのには
....
夜。なんだかいきなり切なくなるの。
夜。なんだか寂しくなるの。
そばに誰もいないことが・・・ ....
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