みずいろの風に吹かれて
すこしだけ早まった鼓動が
うなずくように合図をしたら
それが夏のは ....
りーぶみーあろーん。
あしおとをたててちかづかないで。
そんなうすっぺらいことばであたし ....
おじいちゃん!クララが!クララが立直!
「ふっ…あンた、背中がすすけてるぜ…」
「あ〜? ....
大連から
ハルビンへ
道化師と
傀儡の逃避行
アミ棚の
女の鞄から
ジャ ....
ナッツとソーダで構成されたゲロを吐いて
涙が出てきた午前2時半に始まりを告げた
寝てないと必死に ....
世 警
界 か ....
*
嵐の夜の、その翌朝、ひるがえるはずのない翼の夢に目醒めて、少年は歩き出した。岬の奥の家から ....
君のSOSが何処にも届かない
帰りたくない僕等は
冷やっこい煙草なんかふかしながら
....
青白い踊り子たちが
フォークから零れ落ちたコーンに
見とれてる間に
輪郭を失ったこの口を ....
ゆれるこころに
アンギラス
鋸鮫の夾竹桃
吹っ飛んだ冠に
ことばを入れて
かわ ....
おいらは死にたい
死にたいよ
ネクタイで首を
吊ろうと思ったが
何故かおいらはクールビス ....
どこへ行っても ただ ひとりの道
霧雨に包まれて
ゆっくりと指を伸ばせば
あたたかく やわらかいものに触れた
眠らない夜に
き ....
いつになく帰りの遅い彼を待ちわび、
うわぁーあたし超健気じゃーん?と肩で感じながら
鏡に映った腫 ....
クラマーが向こうへ渡した細麺が途中で白地に置かれてしまう
轍からシド・サクソンを掘り出してポン ....
肉を焼きます
美味しいですから
正解は無いにしても
ミスター
それは髭です
目にし ....
{引用=八月の月で海鳴り
それでも僕らは響く波音を知っていた}
僕は今、紺碧 ....
蚊帳を
吊りました
ボクだけの
世界で
幾冊かの本を
かじりました
ボク ....
灰は青く巻き取られ
奏でるものと奏でられるもの
かわるがわる入れ替わり
奏でるもの ....
なんでかわからないけど、いつのまにかこうなっちゃった
って、いうことが人生にはたまにある
今 ....
空を見上げる時の
人のまなざしというものは
なんて無防備なんだろう
道端の親切にありがとうを言うおばあちゃん
電車のなか転職雑誌を広げて居眠りをするおじさん
....
手のひらにそいつをのせたら
無言でフレンチキス
この行為の意味は
文字通り"カエ ....
楠は#100、#150、#180、#220、#280、#400の順に紙やすりを当てると
曇りがとれ ....
明日などない
昨日もない
今日すらない
たぶん
生きるしかない
それには
今しかない
−祈りは役に立たない
いつか言われた
その言葉ずっと胸にひっかかっていたけど
やっぱり認め ....
あの歌を聴いた
その日の夜に
耳から
目の形の芽が出て
鼻の形の大きな花が咲いて
口の ....
私が詩をかいてるのは・・・なんのため?
それとも・・・だれのため?
だれのためと言うのは、自 ....
私は、
強さを求めるには 弱すぎますか 。
横顔が少しだけ
ジュリエット・ビノシュに似た女
夕暮れの淀屋橋の上
水面に揺らめくネオン
ポ ....
こんにちは
おはようございます
こんばんは
みしらぬひとが
あたりまえのように
あ ....
ただひとつの
重力を{ルビ孕=はら}んだ
かたむく裸身
皮フの曲線を
記憶しながら流れていく ....
むかし
一年に一度しか逢えない
ひこぼしとおりひめは
可哀想だとおもった
いま
....
定型に望みを賭ける
形なきものにかたちを与えるように
カメラ無し三脚立てて五歩下が ....
あなたが
中古
静かに軋む二輪車の
匂い
角を曲がる
何かを思い出し
もう一度角を曲がる ....
ゆうべのお日様と反対側の窓から
パリっと香ばしいクロワッサンとカフェオレを照らしていく
キッチン ....
藤の実が剣のようだ
ものすごい湿気とものすごい気温の中
藤棚の下で目を閉じて
何も見ない
藤 ....
幸せ瞬き消えていった
想い出は溢れる源で
でも この想い出は尊い記憶
忘れていい記憶なんて無い ....
その目
口
息
そのひそやかな
かなしみ よろこび
土のように
草のように
這 ....
玩具の木琴の音色に酔いしれていた少女時代
いつか何かになれると信じていました
母親の化粧 ....
無限大じゃないこと
見ないふりして
止められなかった
蛇口をひ ....
君の
約束を
ちゃんと
憶えている
忘れちゃ
いないよ
でも
慌てなく ....
この手には限りがあることを
渋々から卒業をして
潔く
承知出来るようになったんだ
五 ....
噛んでも噛んでも消化できないから
結局そのまま飲み込んでしまった
美里
君にとって ....
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