「オレだよオレ」
その日僕は
喋る鷺をこの目でしっかり見たのです
映写機の
カタカタと廻る音が五月蝿くて
目を覚ました
カーテンの隙間から
入る風が妙に心 ....
連なった文字の中に
あなたを見た気がした
近くにいる時は
あんなにも近くにいた時には
見えな ....
遠くを見るよ
とおくをみるよ
岩に開いた小さな窓から
とおくをみるよ
涙は軽石の窓枠に
....
私のこんな人生 みんなには、たぶん味わった事ないだろう
小学3年生
当時の担任の先生が黒板に ....
人の思いなんてわからない
心の内を知っているのは本人だけ
誰が近くにいても誰にもわからない
....
隣りでは君の咳が止まらずに
ウイルスが部屋中に降り積もって
負けじと僕も僕のウイルス ....
少し煩かったので首に巻いた鎖を強めに引っ張るとあっけなく死んでしまい仕方なくオブジェにで ....
妻と相談して
家にエレベーターを取りつけることにした
けれど、取りつけた後で
この家には二階も ....
濡れズボンが風にそよいでいる
明日ごろまで生きていれば
多分それを穿くわたし
ねえ
あそ ....
風が強くて
笑うほどはためく
せんたくものたち
この体も
飛べたらいいのに
涙をぬぐって
窓と枠のわずかなすき間を
テープで何重にもふさぐ
危なかった
もう少しで食 ....
僕は
君が 歩くための 杖になってしまっている
今日
君が着るシャツの 布の切れはしに
僕は ....
綺麗なものだけで成り立つものは好き
そういうものには邪魔がいっぱいあるはずなのに
それを感じさせ ....
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