[18]mizu K[2010 09/05 01:03]★1
続けたこととは一線を画している。少なくとも、本作品が「“本格”ファンタジー」と紹介される理由のひとつはここにあると思う。
ものがたりは、迸る奔流のように勢いよく流れ、一気に書かれたのではないかと思うくらい、つっぱしる。伏線もほとんどないに等しく、とにかくストレートである。しかし情景描写については、それが登場人物の心情の表現やその後に起こる出来事の暗示になるという常套的手法がきちんと織り込まれており、また、文章を読んで風景や情景などを組み上げる読み方をする人であれば、建物の配置や構造などもかなり把握できるくらいの緻密さがある。
幾世代にもわたって争いが続き、断絶された光の勢力と闇の勢力の
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