[17]はだいろ[2010 08/26 21:15]★3
マーク・トウェイン「王子と乞食」を読んで。

昔むかしのロンドンシティのお話です。同じ日に、乞食の家と、王様の家に、そっくりな男の子がたまたま生まれました。乞食の男の子は誰からも祝福されず、蔑まれながらも素直に育ち、王子さまはイギリス中から祝福され、すくすくと伸びやかに育ちました。ある日、王子様に憧れた乞食が、お城を訪ねたところから、ふたりは入れ替わってしまいます。乞食は素直なこころで、王子様らしい振る舞いを行い、王子様は底辺の生活者としての冒険のなかで、庶民の苦しみを知ってゆきます。
この本の最初の頁をめくったところから、十六世紀のロンドンに、あっという間に紛れ込んでしまいます。あるときは
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