[18]mizu K[2010 09/05 01:03]★1
、イザナミの話の後日譚ともとれるが、主人公は彼らではなく、その子らである。光の男神より生まれた不死の御子と、闇の女神をまつり、死んで女神のもとへ戻りまた甦る(黄泉返る)人々。光と闇の対立という典型的な図式なのであるが、光が善で闇が悪という単純な2項対立には陥っていない。つまり、文学・漫画・アニメ・ゲーム等の(広義の)創作メディアにとくに大きな影響を及ぼしたトールキンの代表的な作品である『指輪物語』の登場後、その世界観を簡略化して再構成し、あるいはうわずみの枠組みだけを安易に利用しながら雨後の竹の子のように生みだされた、いわゆる「ファンタジー」が、倦むほどに光=正義、闇=悪の構図の物語を再生産し続け
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