[18]mizu K[2010 09/05 01:03]★1
側の高い棚のやや上方に空色の背表紙があって、それからたしかモンゴメリの『ストーリーガール』の編集版だったと思うのだが、『アボンリーへの道』は中庭を臨む窓の下の棚に、と今でもいくつか本のあった場所を覚えている。ある日私の貸し出しカードにならぶタイトルを偶然見た同級生から、「それって女の子が読むものだよね」と言われ、あ、一般的にはそうなのか、と妙に感心したもので、その辺の区別は私にはあまりなかったし、実は今もあまりない。先日本書『空色勾玉』(文庫本)を購入したときも、レジのおじさんの非常に微妙な笑顔に送りだされてなんだかなあと思いつつ店を後にした。

この作品は『古事記』『日本書紀』のイザナギ、イ
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